『OUT』『グロテスク』など社会に顧みられることのない女性たちと、その“痛み”を圧倒的な筆力で浮かび上がらせてきた作家・桐野夏生さん。最新作『燕は戻ってこない』では女性の貧困と生殖医療を題材にし、相次いで女性誌の特集が組まれています。人や物事をひとくくりにする「『安易なラベリング』に抵抗するために仕事をしている」と語る桐野さん。単独インタビューで、桐野さんが見据える現代社会と“痛み”に迫りました。
「もし僕が北海道に生きて帰れたら、君に、すずらんの花を送るね」 沖縄戦で、ひめゆり学徒隊の看護学生にそう言い残し死んでいった、北海道出身の兵士がいた。 10805人の北海道兵が死んだ沖縄戦から、78年。 日本の端と端、北海道と沖縄で、“すずらんの兵士”の生きた痕跡を探した。 (番組ディレクター 趙 顯豎) 「北海道兵、10805人の死」 初回放送:2023年8月11日 6月 オホーツク 2023年6月。オホーツクの海は青黒く、遠くの方から低く静かな波を立てていた。 その朝、私は宗谷の海岸線を走る路線バスに乗って、東へ向かっていた。 目的地は、浜頓別、というまだ訪れたことのない町だった。 浜頓別での私の仕事は、ひとことでいえば、“人探し”にちがいなかった。 数日前、町役場に前もって電話をかけたときも、「用件」を丁重に尋ねられるや、「人を探しているんです」と確かにいった。が、そのあとあわてて訂
若い女性の減少率を分析した最新のデータが、衝撃を与えています。 2050年までに若年女性の人口が半数以下になる自治体は、全国744に上るとされ、そうした地域では人口が急減し、最終的に消滅する可能性があるという推計が4月に発表されたのです。 (「人口戦略会議」より) なぜ地方から女性が消えていくのか?地方を去った女性たちに本音を聞いてみると… 「そもそも働く場所がないんです」 「『女性は嫁としてもらわれて家庭を持ってやっと一人前になる』と言われた」 「国の“人口減少対策”では私たちの声が聞かれていない」 このテーマ、皆さんはどう考えますか?意見・感想や体験談をお寄せください。 (クローズアップ現代 取材班) 744自治体が“消滅可能性” 女性の流出が止まらない 民間の有識者グループ「人口戦略会議」が公開した分析結果です。全国744の自治体が「最終的には消滅する可能性がある」としています。 消
【放 送】 6月28日(金)夜10:30~11:15 総合・北海道 苫小牧出身の、20代のロックバンドNOT WONK。 ギターボーカル・加藤修平を中心に、苫小牧にとどまって表現をつづける理由、そしてその先にあるものはー。 加藤の表現と生活の記録に、親交の深いミュージシャン、音楽ライターらの言葉を織りまぜ、描き出す。 加藤修平(NOT WONK) 日本有数の人気フェス「ライジング・サン・ロックフェスティバル」にも出演する 苫小牧のロックバンドNOT WONK(ノットウォンク)。 メンバーは、全員が苫小牧出身。いまも苫小牧を拠点に活動を続ける。 中心となるギターボーカル・加藤修平は、こう語る。 「“音楽”と“音楽産業”は別。ビジネスにするために音楽をやっているわけじゃない」。 東京や札幌に出るのではなく、巨大な製紙工場を中心に抱える苫小牧で生活し、仲間と表現を模索する。 そのシンプルな試みを
視聴者のみなさんから寄せられた疑問や声に答える企画「ナノコエ」。今回は青森県のある地名に関する疑問です。 ※2023年10月20日に放送した番組の一部を抜粋したもので、情報は放送当時のものです。 「戸」がつく地名に「四戸」がないのはなぜ? 徳島県出身の男性から寄せられた声です。 青森の地名って数字が頭に付いてるところが多いけど、「三戸」とか「戸」が付くところは1・2・3・4・・・という順番では並んでいないんですよね。「四戸」がないのはなぜなのでしょうか? 確かに「戸」がつく地名は青森県の「三戸」町や「八戸」市、お隣の岩手県にも「九戸」村など数多く存在しますが、その中に「四戸」の地名は存在しません。 なぜ「四戸」の地名がないのか? 南部藩の歴史に詳しい、八戸市立図書館の学芸員 滝尻侑貴さんに聞きました。 八戸市立図書館 学芸員 滝尻侑貴さん 「四戸」の消失の背景に、秀吉の天下統一!? 滝尻さ
うそのカウントダウンタイマーや、在庫が少ない、需要が高いなどの表示。 画像では、カウントダウンタイマーや「今だけ」の表示で焦らせて「今買わなければ」という気持ちに追い込んでいます。 今回私たちは、企業の間ではダークパターンがどのように認識されていて、どのような対策を取っているのか、現状を把握するために独自にアンケート調査を行いました。 調査は、武蔵野美術大学の長谷川敦士教授の監修のもとで行い、ダークパターンが使用されることの多い6つのジャンル(ネットショッピング、旅行予約サービス、飲食店予約サービス、動画配信サービス、音楽配信サービス、電子コミック配信サービス)について、利用者の多い5つのサービス、あわせて30のサービスを対象にしました(利用者数については、ニールセンとICT総研の調査を元にしています)。このうち、16のサービスの運営企業から回答がありました(回答率は53%)。 回答した企
1996年、世に放たれたその曲。「Virtual Insanity」はイギリス出身のアーティスト・ジャミロクワイ最大のヒット曲だ。収録されたアルバム「Travelling Without Moving」は全世界で800万枚を売り上げ、最も売れたファンクアルバムとしてギネス世界記録に認定。そしてなにより、彼が動く床の上(実際は壁が動いている)で戯れるように踊るミュージックビデオは、カップラーメンのCMで見たことがある人も多いのではないだろうか。 ほっかいどうが #14 「ジャミロクワイの見た地下街」 3月20日(水)午後11:15~11:30<総合> ※北海道ブロック ※NHKプラス2週間の見逃し配信あり込められたのは未来への憂い90年代は、テクノロジーが世界を変容させる、きっかけの時代。 Windows95の発売によりパソコンが爆発的に普及。そこからインターネットにアクセスし、現実以外にも
本放送 3月16日(土)午後10:30 ~ 翌・午前0:10 再放送 4月6日(土)午後11:10 ~ 翌・午前0:50 2023年3月28日、71歳で旅立った坂本龍一。 彼がYMO解散後の1980年代後半、音楽家として精力的に活躍の幅を広げていた時代にNHKホールで演奏した貴重なコンサート2公演の映像を、最新のリマスター版で放送する。 番組は2部構成で、第一部は「NEO GEO ~1987.7.19 NHKホール~」(初回放送:1987年11月7日)、第二部は「SAKAMOTO PLAYS SAKAMOTO」(同:1988年6月26日)。 前者はYMOのコンサートでも共演したドラムスのデヴィッド・パーマーや80年代ブラックミュージックシーンでも活躍していたベースのバリー・ジョンソンなど海外ミュージシャンを集めたバンドを従え、当時リリースされた同名アルバムやその前作「未来派野郎」からの楽曲
午後2時台を聴く 24/03/06まで 午後2時台を聴く 24/03/06まで 午後3時台を聴く 24/03/06まで 午後3時台を聴く 24/03/06まで 日本のポップスの新しい世界を切りひらいてきた大貫妙子(おおぬき・たえこ)さんをお迎えして、音楽のこと、アフリカのこと、坂本龍一さんのことなど、大貫さんの楽曲とともにうかがいました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー) 【出演者】 大貫妙子さん(シンガーソングライター) <プロフィール> 1953年、東京都出身。1973年、山下達郎らとシュガー・ベイブを結成。76年に解散。同年ソロデビュー。CM・映画・TV・ゲーム音楽関連作品も多く、1998年には、第21回日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞。著書多数。 ――大貫さんが音楽活動を始められた頃は、フォークとロックの全盛期で、ポップスは肩身が狭かったそうですね。 大貫: 70年代初頭、私たち
鳥取県が誇る中国地方最高峰、大山。この山の読み方、もちろん「だいせん」ですよね。でも全国的には、同じ漢字でも「おおやま」と読まれる名前が多いそう。 「なぜ鳥取ではだいせんと読むのか」。調べてみると、大山の奥深い歴史が見えてきました。 (鳥取放送局 保田一成アナウンサー、鶴颯人カメラマン) 「なぜだいせん?」 大山町で聞いてみると…… 鳥取県大山町、大山の登山口にやってきました。 「なぜ大山と読むのか」疑問をさっそく登山客たちにリサーチ。 登山客にインタビューする保田アナ(右端) 「昔から”だいせん”と読み続けているので、何の違和感もないです」(岡山県 男性) 「千年万年の千年の”せん”かな」(兵庫県 女性) 「仙人の”せん”とか。このあたりは大山寺もあるし」(広島県 男性) 旅館を経営する男性 地元で旅館を営む男性にも話を聞きました。すると、こんな答えが。
戦後を代表する詩人の1人とも言われる吉野弘。国語の教科書に掲載された「夕焼け」「I was born」などの作品で多くの人に親しまれてきました。 没後10年のことし、30年以上住んでいたゆかりの地・埼玉県狭山市で、偉大な詩人がいたことを広く知ってもらおうと演劇が上演されました。 さいたま局所沢支局記者/瀬出井小百合 戦後を代表する詩人 写真提供 さやま吉野弘の会 吉野弘さんは1926年に山形県で生まれました。高校を卒業後、会社員として働きながら詩を発表し、数多くの詩集や随筆などを残してきました。 2014年に87歳で亡くなるまで、何気ない日常の出来事をわかりやすいことばで語りかけた作品を手がけ、戦後を代表する詩人の1人とも言われています。 結婚する2人に贈ることばをつづった代表作「祝婚歌」は、結婚披露宴のスピーチなどでも、よく読まれてきました。 満員電車の中、お年寄りに席を譲る娘の心情に思
鉄道の駅に設置されているホームドア。転落事故の防止に大きな効果を発揮しますが、都のまとめでは、都内の駅の設置率は、2023年3月現在、半数程度にとどまります。 こうした中、都営地下鉄では2月20日、設置率は100%となりました。最後に設置された押上駅のある浅草線は、5つの事業者による相互直通運転が行われ、ホームドアの設置は鬼門とされてきました。事業者それぞれで経営規模や車両が異なるため、足並みを揃えて高額な整備費用を負担できるかどうかが不透明だったためです。 しかし、今回、当初想定された車両改修コストは740分の1にまで抑えられ、ホームドアの全駅設置が実現しました。その立て役者となったのは2次元コードでした。
人口約6000の町に、年80万人近くの観光客が押し寄せています。 町に人を呼び込んでいるのが、「ガストロノミーツーリズム」という新たな観光の形です。「料理を味わう」だけでなく「食文化を学ぶ」「みずから作る」などの食体験をするために、その土地に赴くことを指しますが、なぜ人々をひきつけているのでしょうか。 イセエビやサザエ、日本酒…。首都圏近郊で注目の“美食の町”を取材しました。(首都圏局/ディレクター 韮澤英嗣) 食が地域の宝に! ガストロノミー先進地 千葉県いすみ市 千葉県の外房に位置する、人口3万5千のいすみ市。いま、この町の食を目当てに、年間45万人以上が訪れます。 豊かな海と里山に恵まれたいすみ市は、農業や漁業などの一次産業が盛んです。 しかし、担い手の高齢化が進み、自治体は強い危機感を抱いていました。 食に注目するきっかけとなったのは、10年ほど前、町を訪れた人がつぶやいた一言でし
笠置シヅ子さんが歌った「東京ブギウギ」。ほかに「大阪ブギウギ」「買い物ブギー」など数多くの“ブギ”があるのをご存じでしょうか。レコード会社も名前しか確認できていなかった「幻のブギ」がいま次々と“発見”されています。 2月9日(金)「首都圏ネットワーク」で放送 (配信終了) 2月15日(木) ラジオ「Nらじ」で放送 (配信終了) 「東京ブギウギ」だけではなかった 「東京ブギウギ、リズムウキウキ、心ズキズキ、ワクワク~♪」 「東京ブギウギ」は、終戦直後の日本で、焼け跡で暮らす多くの人たちに希望を与えた曲です。 笠置シヅ子さんと服部良一さんが手がけた”ブギ”はこの曲だけではありません。 「大阪ブギ」「名古屋ブギ」「買い物ブギー」「ジャングル・ブギー」など、〇〇ブギとつくものだけで10曲以上のオリジナルソングを作っています。中にはレコード会社も名前だけしか確認しておらず、レコードを保持していない曲
東日本大震災の発生直後に、凄惨な被害を撮影したNHK仙台の報道ヘリ。搭乗した鉾井カメラマンと小嶋カメラマンの体験を、3月に「取材ノート」に掲載したところ、多くのメッセージをいただきました。 ネットでは報道ヘリについて厳しい意見を目にすることもあり、正直、記事を書く前は賛否が分かれると思っていました。しかし報道ヘリの役割について考えるきっかけになったというコメントが多く寄せられ、撮影した2人に届けさせていただきました。コメントを送っていただいた方、記事を読んでいただいた方に、改めて感謝申し上げます。 さて、記事にはたくさんの質問も寄せられました。 「報道ヘリって救助の妨げになっているのでは?」 「救助を求めている人の様子をテレビで伝えて、それで終わりなの?」 「NHKの報道ヘリ態勢ってどうなっているの?」 確かに、災害報道の際「報道のヘリの音で、現場で救助を求める人の声が聞こえなくなるのでは
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