ただこの買収劇、オーディオファンからはどうも評判が良くない。「狙いがわからない」という人も多いだろう。Beatsは、確かにヘッドホンのトップブランドだ。特に欧米で、十代・二十代の若い層の支持が厚い。今やアメリカの十代が買うヘッドホンのシェアでは5割近くを売り上げている。「b」の文字はある種のデザインアイコンになっている。 だが、同社のヘッドホンは、技術的には見るべきところが少ない。音質面でも特筆すべきところはなく、ヘッドホン技術を求めてBeatsを購入する意味はない。デザインについては、それこそアップルにはジョナサン・アイブを中心にした、立派なデザインチームもいる。「b」ロゴとブランドは存続する、とアップルはコメントしている一方で、デザインはアップルのチームが行なうことになるようだ。とすると、どうにもアップルの狙いが見えづらくなる。 答えは発表文の中にある。発表文の中でアップルは、Beat
iTunes - Apple(日本) この国で始まる日が来るとは思わなかった。早速加入してみたのでさらっとまとめる。 iTunes Matchとは音楽ファイルをサーバにアップロードして、さまざまなデバイスからアクセスできるといったまるで夢のサービスなのだがこれだけではない。アップロードした際に内容がiTunesStoreで販売されている楽曲と一致した場合、ストアのファイルをダウンロードする権利がアカウントに付与される。所持しているCDはもちろん、知人に借りたCDも、不正に入手したファイルまでもが対象といったまるで悪夢のようなサービスであったりもする。 権利を持っている楽曲を実際にダウンロードして試した というわけでロンダリングできるかどうかを自分の作品で試してみた。なぜだかはわからないけれどiTS版のアートワークはやけに汚い。掲載当初に見た際は思わず悶絶してしまったのだが今回の試みには丁度
KNNポール神田です! 「iTunes Match」が日本でもようやくサービスを開始した。いや、開始というよりも解禁といった方が近い。 http://www.apple.com/jp/itunes/itunes-match/ 米国のサービス開始から遅れること、なんと2年半(米国リリースは、2011年11月14日)の遅れだ。 しかも、料金にさらに驚いた! 年間、米国24.99ドル、日本は3,980円!米国が、年間24.99ドルに対して、日本は年間3,980円。1ドル159円で、1,500円近く高い!これはAppleが…というよりも、日本の音楽の権利を持っている方々との交渉の上での価格なんだろう。 それでも、このiTunesMatchを使うと、どのデバイスからも自由にiCloudを経由して音楽が楽しめる。自分のHDDのデータのバックアップとしても機能する。 最大25,000曲までマッチさせるこ
1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。 2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授(専攻副主任 MBA担当)の他に、早稲田大学ビジネススクール、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。 著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書
VAIO Z 15周年記念限定カラーモデルの背面。「15th ANNIVERSARY COLLECTOR'S EDITION」の後に、VAIOノートの生産拠点である「MADE IN AZUMINO, JAPAN」の文字が刻印されている 今週PC業界を騒がせた話題といえば、やはりソニーのPC事業、「VAIO」売却でしょう。ソニー製ノートPCの天板に光るルミナスミラーロゴには、今現在もVAIOが特別な製品なのだと思わせるだけのブランド力があります。ソニーファンでなくても、今回のPC事業譲渡にショックを受けた人は多かったかもしれません。 さて、アップル連載らしくMacにまつわるVAIOの話をすると、Macworld Expo 2008の基調講演で、スティーブ・ジョブズが初代MacBook Airを発表した際、その比較に「VAIO TZ」を引き合いに出したことを覚えている方もいるでしょう。本田雅一
Appleの「iPhone 5c」は、その本来の性質に対する誤った見方に苦しめられている。 2013年に入ってiPhone 5cについての情報がリークし始めると、テクノロジ業界の観測筋は、これが以前から予測されていた「iPhone mini」ではないかと推測するようになった。こうした予想の根拠とされていたのは、かつての「iPod mini」の成功だけだ。iPod miniはAppleの旗艦製品だった「iPod」よりも小型で安価であり、後にこの製品ラインで最も売れたモデルになった。 そうした製品を出すには完璧なタイミングだとテクノロジ業界は考えた。Appleは300ドル以下の「Android」搭載端末に新興市場のシェアを奪われてきたからだ。Appleは米国時間9月10日、iPhone 5cを正式に発表したが、iPhone 5cはそうした端末ではなかった。iPhone 5cの最低価格は契約付き
もう一週間も前のことになるが、今回のゴールデンウィークは、いろいろなニュースが流れてきた。特に一番印象的だったのは、夜中に私のTwitterに飛び込んできたCNETのこちらのニュース。分かっていたこととはいえ、今更グラフでちゃんと見せられると結構ショックだった。 Apple, Samsung put hammerlock on smartphone profits-CNET (2012/5/4) 携帯電話市場における「プロフィットプール」つまりその業界の企業が出している利益全体を、誰がどのように分け合っているのか。Asymco社が算出した結果、2011年第四四半期において、アップルが全体の73%、サムスンが26%、台湾のHTCが1%を取っているという報告がされたという。 そのニュースに掲載されていた、2007年からの業界のプロフィットプールのシェア変遷を描いたグラフがこちらである。 このプ
ベスト・セラー「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」の著者で、Business Week のコラムニストでもある Carmine Gallo が書いた "10 ways to sell your ideas the Steve Jobs Way!" という資料を手に入れたので、簡単に内容を紹介する。 1. 最初は手書きで考えをまとめろ いきなりパワポの資料を作らず、まずは紙やホワイトボードなどで(訳注:neu.Notes+ でももちろんかまわない^^)、プレゼンの大まかな「流れ=ストーリー」を作るべき。つまらないプレゼンでは、観客はすぐに飽きてしまう。語るべき「ストーリー」がないうちにパワポの資料を作っても意味がない。 2. Twitter 向きの短いフレーズを使え Twitter の「口コミ効果」に関しては、いまさら強調するまでもないが、それを最大限に活用するには、140字以内に収まる
アップル社のスティーブといえば、いまだとジョブズだが、30年以上前、アップル社の最初のヒット作品であるAPPLE IIの時代には、もうひとりいた。スティーブ・ウォズニアックだ。APPLE IIを設計した天才エンジニアであるウォズニアックはウォズの魔法使いとか呼ばれて、パソコンマニアの中では、もっとも尊敬される人物のひとりだった。だから、当時のアップルファンにはスティーブといえば、ジョブズが好きか、ウォズニアックが好きかという定番の話題があったのだ。 もちろん、ウォズニアック派がほとんどだった。ジョブズは天才エンジニアのウォズニアックをうまくつかまえて大儲けをしたビジネスのひとだと思われていたから人気がなかった。 第一次パソコンブームの当時、日本でもそういう天才プログラマをうまくつかって大ヒットソフトをつくって大儲けするビジネスマンや大人たちといった構図はあちこちで見られたから、まあ、ジョブ
先日のエントリー「Androidタブレットはヨドバシカメラの『Androidタブレットコーナー』に横並びにされた時点で負けだ」には、例によって賛否両論のさまざまなフィードバックがよせられたが、否定的な意見の大部分は以下のようなもの。 何故負けなのかがあまりイメージ出来ないなあ。描かれている様子はAndroidが盛況を博しているものにしか見えない。 PCメーカーが「何のためにWintel」と考えてるとは思えないし、スマホやタブレットで「何のためのAndroid」って問いに意味があるとも思わない。 すでにそんな現状の Windows PC でも一定の利益は出ているのだから、Android タブレットも負けではあるまい。 歴史に学ぶとするなら、iPhone/iPad が Machintosh だとすれば、Android機はPC/AT互換機なんだと思う。ただ、「Windowsなのでどれも使い勝手は
「昨年9月発売のiPod新製品は失敗だったのかもしれない」──市場調査会社のBCNがまとめた携帯音楽プレーヤーの国内販売動向によると、昨年12月はソニーの「ウォークマン」がアップルの「iPod」を上回ってシェアトップになった。iPodは年間ではシェアトップを維持しているものの、ウォークマンが肉薄。iPodは昨年9月の新製品発売以降、販売が前年割れしているのが影響しているという。 12月の台数シェアは、ウォークマンが前月から6.6ポイントアップして52.1%になり、前月から3.9ポイント下げたiPodの42.9%を上回った。ウォークマンがiPodを上回ったのは昨年8月以来。販売金額シェアではiPodが52.6%でウォークマンを上回ったものの、ウォークマンは前月から5.4ポイントアップして45.7%にまで接近した。 2010年通年の台数シェアは、iPodが48.2%だったのに対しウォークマンは
2010年12月29日07:30 カテゴリArtValue 2.0 2010年のAppleから学ぶべき3つ不等式 老いたな、大前さん。 大前氏 アップルは失敗繰り返しアンドロイドに負けると予測(NEWSポストセブン) - エキサイトニュース アップルのCEOのスティーブ・ジョブズは、今まさにパソコンのMac(マッキントッシュ)と同じ失敗を繰り返そうとしているように見える。“Macの失敗”とは、OSを他の企業には売らず、ハードとワンセットで自分で売ろうとしたことである。 15年前とはルールが変わったのに。 いや、変えたというべきか、 インターネットの自らの重みと、Appleが。 以下、学習難易度順に不等式をならべてみる。 1. 利益>売上 まずはこちらをご覧いただこう。 これは一年間を通してみたAAPL, GOOG, MSFT の「IT三巨頭」の株価の騰落にNASDAQのそれを重ねたものだが
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