知人のM田さんに誘われて千代田区神田錦町にあるギャラリーKaNDaDaへ高麗隆彦・桂川潤の装丁展を見に行く。桂川潤がM田さんの知人である画家の桂川寛の息子に当たるという関係だ。桂川寛さんの個展はアートギャラリー環で何度か見たし、5年前に発行された自伝「廃墟の前衛ーー回想の戦後美術」(一葉社)も読んでいる。その出版記念シンポジウムにも行ったが、本郷三丁目にある古いビルで壁に北朝鮮のポスターが貼られているディープな左翼の事務所だった。 さて、ギャラリーの壁面に高麗隆彦と桂川潤の装丁した本が2列にぐるりと展示されている。上段が高麗、下段が桂川の装丁した本=作品だ。2人とも一流の出版社の本を手がけている。装丁も優れたものだと思う。仕事も早いのだという。 初日オープニング・パーティーの日で、ギャラリーが客で埋まっていた。入れない客が大勢外で待っているような状況だった。早めに行ったので少しは装丁も見ら