日銀は27日、2000年7〜12月の金融政策決定会合の議事録を公開した。 00年8月11日、日銀はゼロ金利を解除し利上げした。この解除については、政府部内でも異論があり、政府は日銀に対して日銀法第19条第2項の規定に基づき議決の延期を請求した。 ところが、日銀はこの延期の請求を拒否して、ゼロ金利解除を強行した。その後景気は悪化し、01年3月には量的緩和までせざるを得なかった。 この利上げは完全な失敗だった。当時、私はプリンストン大学にいて、欧州旅行中のクルーグマン教授からメールを受け取り、そこには「必ず失敗する」と予言されていた。 後で理由を聞いたら、「CPI(消費者物価指数)上昇率が前年同月比でマイナスなのになぜ利上げなのか」と言っていた。この政策失敗は大学のセミナーでも話題になり、「中原伸之委員だけはまともだが、残りはジャンク(ごみ)ばかりだ」とみんなが言っていた。その議事録な