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libyaに関するiGucciのブックマーク (23)

  • リビア・ステイルメイト: 極東ブログ

    リビアの現状について中間的なメモを記す時期になった。現状は、オバマ米大統領の言葉を借りれば、「ステイルメイト」である。ステイルメイトはひと言で言えば、行き詰まり・膠着状態である。リビアは現状、手ひどい行き詰まりになった。そしてその意味をそろそろ考察すべき時期でもある。 「ステイルメイト」という言葉は元はチェスの用語で、まだチェックメイト(王手)にはなっていないものの、相手の番で王の齣をどう動かしても自動的にチェックメイトになる状態である。 そこまで追い詰めたらチェックメイトと同じでよいではないかという印象もあるかもしれないが、言わば相手に自殺にしか選択を残さないという状況に導いた点で、相手を倒すことに失敗している。追い詰めた側も下手を打ったことになり、チェスのゲームは引き分けになる。 オバマ大統領による「ステイルメイト」の言明は、3日前のAP通信へのインタビューにある。「The Assoc

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    iGucci 2011/04/23
  • リビア空爆はオバマの戦争だ

    それはまるで矛盾という名の地雷原を慎重に歩いているような物言いだった。バラク・オバマ米大統領が3月28日に、リビア軍事介入への国民の理解を求めようとワシントンで行った演説のことだ。 オバマは、アメリカの重大な戦略的権益が何ひとつ危機にさらされていないなかで踏み切ったリビア空爆を正当化する道を探していた。しかし、これが「戦争」であることは疑いようもない事実。ある国の軍が国境を越えて他国に侵入し、ミサイルを撃ち込んだり爆弾を落とすという行為が戦争と呼ばれないのは、ジョージ・オーウェルが描いた全体主義世界くらいのものだ。 現在、リビアに対して行われているのは人道目的の戦争であり、それは質的には間違っていない。問題なのは、オバマがこの軍事作戦の根拠について明確に説明しないこと。そして彼自身、その曖昧さを自覚している様子が見て取れることだ。 オバマが演説で述べた攻撃の理由は、ほとんどすべてが先制措

    リビア空爆はオバマの戦争だ
  • リビア、カダフィ大佐の終焉

    リビア、カダフィ大佐に残された時間はもう余りなさそうである。BBCが報じる所では、国連軍の支援を受けた反政府軍は主要都市を次々と陥落させ、カダフィ大佐の故郷Sirteを目指している。勿論、Sirteが陥落するのも時間の問題である。今回攻撃に参加した、アメリカ、ヨーロッパ政府は自らの手をカダフィ大佐の血で汚す事を避ける為に、リビアの事はリビア人で決着する様に繰り返している。 日人の常識では、平和的にカダフィ政権から新たな政権に権力が継承され、カダフィ大佐は法の支配の下で司法の手に委ねられると言う事であろう。しかし、現実には捕らえられ、拷問されそして処刑されると言うのが最も可能性の高いシナリオではないか。 訝しいのは、BBC記事最後の2行にさり気なく書かれたQatarのつんのめりとも言える、リビア反政府組織承認宣言である。 Meanwhile, Qatar has become the fi

    リビア、カダフィ大佐の終焉
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    iGucci 2011/03/30
  • リビア攻撃:どこで終わるのか?  JBpress(日本ビジネスプレス)

    米国、英国、フランスのミサイルが真夜中にアラブのイスラム教国を粉砕する光景は、不吉な予感を呼び起こす。 こうした攻撃は、過去に何度も、善意と無邪気な過信によって開始されてきた。攻撃開始当初は、産油国の独裁者たちは西側諸国の優れたテクノロジーの前に自国の戦車部隊が蹂躙され、炎上するのを目の当たりする。 だが数週間もするうちに、うぬぼれは大きな犠牲を伴う流血の泥沼へと姿を変えるのだ。 しかし、バラク・オバマ大統領とその仲間たち(主に英国のデビッド・キャメロン首相とフランスのニコラ・サルコジ大統領)による3月19日のリビア攻撃が過信だと非難することは誰にもできないだろう。 疑念と懸念に満ちた軍事作戦 これほど多くの疑念や懸念に満ちた中で立てられた軍事作戦は、ほかに思い浮かべるのが難しい。ムアマル・カダフィ大佐がシェルターに隠れて攻撃に耐えきったらどうなるのか。リビアが分裂したらどうか。トリポリの

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    iGucci 2011/03/30
  • オバマはデモ隊の味方? リビア空爆で更に複雑化したアラブ情勢

    3月19日(土)のフランス、英国、アメリカ(およびカナダ、イタリア)によるリビアのカダフィ政権に対する空爆は、オバマ大統領としても苦渋の選択だったと思います。まず、空爆に踏み切った理由ですが、大きく2つあると思います。1つは、日の原発危機に端を達した国際的なエネルギー危機の渦中で、カダフィはベンガジという大油田の破壊を示唆しており、アメリカとしては、これを許すわけには行かなかったという点。もう1つは、このままリビアの反政府勢力を「見殺し」にすれば、オバマのイスラム政策、すなわちチュニジアやエジプトでの民衆の蜂起を支持し、アラブの民主化を支持する姿勢が対外的に貫けなくなるという問題です。 ですが、アメリカとしてはここで全面的に攻撃の先頭に立つことはできませんでした。それは、オバマ大統領として2008年の大統領選で当選したのは「ブッシュのイラク戦争」への反対という世論に乗っていた面が強いわけ

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    iGucci 2011/03/21
  • リビア:長期戦で圧迫 外交的解決も…池内恵・東大准教授 - 毎日jp(毎日新聞)

    仏英米など多国籍軍によるリビア攻撃の歴史的意味、今後の事態の展開、アラブ世界への影響などについて、研究活動のためエジプトに滞在中の池内恵・東大先端科学技術研究センター准教授(イスラム政治思想、中東地域研究)に聞いた。【白戸圭一】 カダフィ政権は国連安保理決議の受け入れを発表しながら、自国民への重火器による攻撃を続行し、国際社会を愚弄(ぐろう)する言動に出たため「確信犯」とみなされ、軍事攻撃が正当化される状況になった。「反帝国主義」を掲げてきたアラブ世界の諸政権の正統性が崩れた決定的瞬間だ。アラブ諸国の近代国家形成の失敗が露呈し、従来とは異なる理念に基づく新体制を模索する第一歩が踏み出された。 リビア人は、数万人のカダフィ派以外は空爆を容認するだろう。エジプト人の出稼ぎ労働者がリビア内で多く立ち往生し、カダフィ派が勝利すれば迫害も予想されるため、エジプトでは政府も市民もおおむね空爆に賛成して

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    iGucci 2011/03/21
  • 多国籍軍によるリビア攻撃が始まった、つまりイラク戦争2.0開始: 極東ブログ

    米英仏を中心とする多国籍軍は日時間で20日の未明にリビアへの攻撃を開始した(参照)。戦争がまた始まった。作戦名は「オデッセイの夜明け(Odyssey Dawn)」。読売新聞は「新たな旅立ち」と訳していた。ポケモンだろそれ。 日の民主党政権もこの軍事行動を支持した(参照)。日もまた戦争に荷担することになったわけである。すでに政権から離脱してしまった社民党だが、仮に依然政権に加わっていたらどうなっていただろうか、とわずかばかり空しく思った。イラク戦争の時には随分と反対していた人がいたが、そうした声はあまり聞かれないようには思った。 リビアの情勢が「イラク戦争2.0」、つまりイラク戦争を多少修飾した程度の事態になることはすでにエントリに記した(参照)し、その通りの展開となったので特段に驚くべきことはない。中国ロシアは、リビアへの武力行使を容認した国連安保理決議の採決で棄権し、多国籍軍によ

  • 時事ドットコム:米、リビアにミサイル発射

    米、リビアにミサイル発射 米、リビアにミサイル発射 【ワシントン時事】米CNNテレビは19日、米軍艦船がリビアに巡航ミサイルを発射したと報じた。(2011/03/20-05:00)

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    iGucci 2011/03/20
  • “狂犬”カダフィ、1カ月以内に政権崩壊:日経ビジネスオンライン

    内戦の様相を呈し始めたリビア。“中東の狂犬”とも呼ばれたカダフィ大佐は「血の最後の一滴まで戦う」と豪語し、反政府勢力に徹底抗戦する構えだ。反政府勢力はベンガジなどリビア東部で勢力を伸ばす一方、カダフィ政権側は首都トリポリを中心としたリビア西部で優勢だという。 オイルメジャーの社員は相次いで国外退去し、リビアの原油産出量は大きく落ち込んだ。国際エネルギー機関(IEA)は、リビアの原油産出量は危機前の160万バレル/日から約60万バレル/日に減少していると推定するが、情報は錯綜している。正確な情報が取れないためで、エネルギー調査機関の英CGES(Center for Global Energy Studies)は減少幅を5~8割と分析している。 供給不足懸念から北海ブレント原油は一時120ドルに迫り、ここ数日も115ドル付近の高値で推移している。リビアの減産分を補うために、サウジアラビアが産出

    “狂犬”カダフィ、1カ月以内に政権崩壊:日経ビジネスオンライン
  • 中東と欧州:悪しき隣人と付き合う  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2011年3月5日号) 欧州は中東で数十年間続けてきた恥ずべき現実政治(realpolitik)を忘れようとしている。 通りの向かいに厄介な隣人が住んでいると想像してみてほしい。あなたは彼らと親しくなり、地元の自警団にも入ってもらい、さらにはちょっとした物をあげたりもらったりする間柄になった。 ある日突然、彼らは犯罪者だったり、地下室に女性を監禁している卑劣漢だったりすることが白日の下にさらされた。あなたはそんな隣人と友人になったことに罪悪感を覚えるだろうか? 犯罪の兆候を見逃したことに良心の呵責を感じるだろうか?  それとも映画「カサブランカ」のルノー署長のように、「ショックだ、ここで賭博をやっていたなんて!」と、白々しく怒ったふりをするのだろうか? 実益を優先した外交 地中海の対岸の友人たちが、長い間圧政に堪え忍んできた国民によって倒されるのを目にして、欧州の首脳た

  • 時事ドットコム:早期の首都攻略は困難か=カダフィ大佐、戦力で圧倒−リビア

    早期の首都攻略は困難か=カダフィ大佐、戦力で圧倒−リビア 早期の首都攻略は困難か=カダフィ大佐、戦力で圧倒−リビア 【トリポリ時事】リビア情勢は、反政府勢力が首都トリポリ西方の要衝ザウィヤで最高指導者カダフィ大佐の部隊と激戦を展開するなど、東西の戦線で一進一退の攻防を続けている。しかし、戦力的には航空機や精鋭部隊を持つカダフィ大佐の政府軍が圧倒しているため、反政府勢力による首都攻略は当面困難との見方が出ている。  英国際戦略研究所(IISS)の国際軍事年鑑「ミリタリー・バランス」(2010年度版)によると、リビア軍は徴集兵を中心に7万6000人の兵力を持つ。だが1969年のクーデターで権力を掌握したカダフィ大佐は軍を増強せず、民衆蜂起の勃発後には、東部を中心に兵士の離反の動きが目立った。一方で、大佐は出身部族や身内による親衛隊を強化。七男ハミス氏率いる「第32旅団」(通称「ハミス旅団」)な

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    iGucci 2011/03/07
  • リビア体制派、反体制派制圧の東部ブレガを奪還=報道

    3月2日、アルジャジーラによると、反体制派が制圧していたリビア東部のブレガで、体制派と反体制派が衝突し、体制派が同地を奪還。トリポリ郊外で1日撮影(2011年 ロイター/Chris Helgren) [ベンガジ(リビア) 2日 ロイター] 中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、反体制派が制圧していたリビア東部のブレガで、体制派と反体制派が衝突し、体制派が奪還した。 アルアラビーヤによると、ブレガの空港周辺は、体制派の軍の管理下にある。 アルジャジーラはまた、反体制派が軍の基地を管理下に置いている東部の街が戦闘機による空爆を受けていると伝えた。

    リビア体制派、反体制派制圧の東部ブレガを奪還=報道
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    iGucci 2011/03/02
  • 解説委員室ブログ:NHKブログ | アジアクロスロード「アジアを読む」 | アジアを読む 「どこまで広がる 中東の反政府デモ」

    << 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2011年03月01日 (火)アジアを読む 「どこまで広がる 中東の反政府デモ」 【冒頭映像】 チュニジアとエジプトの独裁政権が、 民衆の力で倒されたことをきっかけに、 中東・北アフリカのほぼ全域に広がった反政府デモの炎。 ついに、最も強固な独裁国家と呼ばれたリビアも燃えあがりました。 40年以上に及ぶカダフィ大佐の独裁政権が、 圧政からの解放を求める人々に倒されようとしています。 窮地に立たされたカダフィ大佐は、徹底的に戦う姿勢です。 (カダフィ大佐) 「私は革命の指導者だ。革命のために死ぬまで戦う」。 首都トリポリを除いて、反政府勢力が主要な都市を支配しつつありますが、 政権側も巻き返しを図っています。 無差別攻撃で、おびただしい数の死傷者が出ています。 さらに、ペルシャ湾の島国バーレーンでも、 先月半ばから、イスラム教シーア派の人

  • リビヤ動乱が焙り出すもの

    トリポリ市内で米英メディア3社と会見したカダフィ大佐は、会見に参加した米ABCによると、「国民は私を愛している。私のために死ねる」と当に言ったらしい。 更に、彼に反発しているのはテロリストに操られた一部の勢力に限られ、軍による攻撃もこの掃討に限定していると。 一方、イエメン、チュニジア両国の特命全権大使を経験された野口雅昭氏の記事によれば、今回の迅速且つ大掛かりな黒人傭兵展開の背後にはイスラエルの存在がある可能性を否定出来ないと。 余り信じたくはないが、仮にこれが事実であれば反政府運動は泥沼化し、近代兵器で装備された黒人傭兵に石と棒で立ち向かうリビヤの民衆は虐殺されることになる。テロリストと言う汚名を着せられて。 こういう展開になれば、中東諸国民衆のカダフィ大佐やイスラエルへの憎しみは尋常のものではなくなるであろう。 イスラエルの実質的な守護神であるアメリカへの反米感情も沸点に達すると予

    リビヤ動乱が焙り出すもの
  • カダフィと独裁者たち:流血と石油  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2011年2月26日号) 西側諸国は独裁者たちと付き合っていかなければならない。しかし、自分たちのやり方を通すことが大切だ。 2年足らず前、イタリアのラクイラで開催されたG8サミットでは、各国の首相や大統領がムアマル・カダフィ大佐と世界貿易や糧安全保障について話し合った。 ところが今、リビアの暴君は傭兵を雇い、「ネズミ」や「ゴキブリ」を撃つように街中で国民に銃を向けさせている。 リビアの首都トリポリでは、兵士たちがトラックの荷台に乗り込み、機関銃を掃射する相手を探して走り回っている。狙撃手は屋根の上から無差別に発砲し、武装ヘリコプターが空から恐怖をまき散らしているとも伝えられる。 願わくば、この記事が読まれる頃にはカダフィ大佐が失脚し、反乱が始まった東の都市ベンガジの喜びをトリポリも味わっていることを期待したい。しかし、自由を勝ち取るためにリビアの国民が支払っている代

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    iGucci 2011/02/28
  • 解説委員室ブログ:NHKブログ | 時論公論 | 時論公論 「炎上するリビア」

    << 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2011年02月23日 (水)時論公論 「炎上するリビア」 中東・北アフリカのほぼ全域に広がった反政府デモの炎。 ついに、リビアも、燃えあがりました。 40年以上に及ぶカダフィ大佐の独裁政権が、 圧政からの解放を求める人々に倒されようとしています。 窮地に立たされたカダフィ大佐は、22日、国営テレビを通じて演説し、 あくまで指導者の座に留まり、 反政府運動は徹底的に叩きつぶすと宣言しました。 【カダフィ大佐】 「私は革命の指導者だ、革命のために死ぬまで戦う」。 政権側の無差別攻撃で、大変多くの死傷者が出ていますが、 厳しい報道管制のため、詳しいことは誰にもわかりません。 リビアの北東部一帯は、すでに反政府勢力が支配し、 政権や軍の幹部が離反する動きも広がっています。 もはや、元の鞘に収まることはありえません。 カダフィ政権の終わりが近い

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    iGucci 2011/02/25
  • リビア争乱は問題として見れば始まりとともに終わり: 極東ブログ

    リビア情勢はどうなるのか。展開が急なわりに問題の軸がうまく見いだせず、漫然と事態を見ていたのだが、今朝ワシントンポストとフィナンシャルタイムズの社説を読んだら、すっとわかった。もうすべて終わっている。簡単に言えば、カダフィー「大佐」はすでに国際的な人道上の犯罪者だから、生き延びてもその国の石油は西側社会が抑えるということ。終わり。これって、イラク戦争2.0ではないのか。 リビア問題を見る上でキーとなる条件がいくつかあった。IT革命、アラブ諸国の民主化、独裁体制の崩壊……とかではない。まず、リビアは小国であることだ。隣国エジプトの人口は8300万人だが、リビアは640万人。エジプトの十分の一も満たない。「不安定化するイスラム諸国」とかのお話に付随するイラスト地図を見ると、エジプト並みサイズの国で暴動が起きているというイメージを持ちやすいが、あの国土にエジプトの十分の一の国民が散らばっていると

  • リビアの原油はもう当分の間、市場には戻らない : Market Hack

    リビアはエジプトとは違います。 エジプトの場合、ムバラクさえ大統領の座から引き摺り下ろせば人々の暮らしは平常に戻りました。 これはどうしてかというとエジプト軍という存在があったからです。 エジプト軍は国民から信頼されており、民主主義へ移行する際の過渡期の時期をしっかり「留守番する」にふさわしい存在です。 これに対してリビアは仮にカダフィが明日居なくなったとしても、混乱は収まりません。 それどころかカオスは一層激しくなる可能性が強いです。 エジプトは革命の過程を通じて国民の心がひとつにまとまっていました。 しかしリビアは既にガタガタに崩れてしまっています。 例えば油田地帯のある東部リビアは既に首都のある西リビアから離反しています。 つまり西のカダフィ政権が生き残ったら、油田を巡って東西リビアが戦争することも考えられるのです。 また多くの部族はカダフィの反対派に回ると宣言しています。 軍そのも

    リビアの原油はもう当分の間、市場には戻らない : Market Hack
  • 混乱極めるリビア情勢、石油危機に発展も  JBpress(日本ビジネスプレス)

    ムアマル・カダフィ大佐は22日、デモに徹底抗戦すると宣言し、「最後の血の一滴まで戦う」と語った・・・〔AFPBB News〕 外国企業が生産を停止したためにリビアの石油生産量が2割以上減り、中東の政治危機が石油危機に発展する恐れが生じている。 リビア国内での産油量が最も多いイタリアのエニとスペインのレプソルYPFが生産停止を発表したことを受け、22日に石油価格が急騰した。トレーダーらによれば、国内に4つある石油積み出し港のうち2港が閉鎖されているほか、製油所も影響を受けているという。 危機が深刻化する兆しが見える中、サウジアラビアのアリ・ヌアイミ石油相は、石油輸出国機構(OPEC)はリビアの生産減少を補うために増産する用意ができていると述べた。だが、当面は石油市場への供給は十分足りているとの考えを繰り返した。 OPEC、サウジには増産の用意 「現時点で、リビアで何が起きているのか知っている

  • 実益外交を揺るがすリビアの教訓  JBpress(日本ビジネスプレス)

    週が替わると新たな革命の火の手が上がる。リビアの最高指導者、ムアマル・カダフィ大佐は近く、1カ月余りの間に権力の座を追われた3人目のアラブの指導者になるかもしれない。 数年前までなら、西側諸国の政府はカダフィ政権の崩壊を歓迎したことだろう。ところがカダフィ氏は近年、改心した罪人、「対テロ戦争」の盟友、そして価値あるビジネスパートナーという役を割り当てられてきた。 そのため、同氏の今の苦境は当然、困惑の原因となるはずだ。特に、ロンドンではそうだろう。カダフィ大佐復権の試みを先導したのが、ほかならぬ英国だからだ。 大佐への態度の変化は、人権問題に対する西側諸国の懸念が、ほぼ決まってその時々の都合に影響されていることを浮き彫りにする。 人権問題に対する西側諸国の懸念、その時々の都合で変遷 カダフィ氏は1980年代、テロ支援国家の筆頭格の指導者と見なされており、ひどい人権侵害を犯していることについ