権利範囲の広い強力な特許を取るための最大のポイントはテクノロジの潮の変わり目でまだ世の中にアイデアが出尽くしていない時期に出願することに尽きます。たとえば、アップルはスマホのタッチUIというテクノロジ分野において強力な特許(たとえば、バウンスバック特許)を多数取得していますが、それはマウスからタッチUIというテクノロジの潮の変わり目において特許出願を積極的に行ったからに他なりません。逆に、今これからタッチUIという分野で強力な特許を取ろうと思っても、既に世の中にアイデアはあふれかえっていますので、それは不可能でないにせよ著しく困難です。 今、潮の変わり目にあるテクノロジといえば、ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)をはじめとする生成AIがあるでしょう。生成AIそのものに関する特許としてはGoogleがかなり強力な特許を有していますが(別の機会に解説しようと思います)、生成AIの応