【豊岡亮】ホンダは、東京電力福島第一原発の廃炉作業で使うロボットを開発した。2000年に発表した二足歩行ロボット「アシモ」の開発で培った独自技術を応用したもので、18日から2号機の原子炉建屋内で作業を始める。建屋内の高くて狭い所の放射線量や構造を調べる作業などに使われるという。 独立行政法人・産業技術総合研究所と共同開発した。11の関節がある上部のロボットアームは、作業時には7メートルの高さまで届く。アームの先端にはズームカメラや線量計が取りつけられている。ホンダによると、福島第一原発で高所を調べるロボットが作業するのは初めてという。 複数の関節を制御する技術や、周囲の物を立体的に把握したり、障害物にぶつかったら衝撃を吸収して壊れないようにしたりするアシモの技術を盛り込んだ。「ホンダの技術で復興の役に立ちたい」(広報)という。 関連記事〈ロイター〉焦点:米サンオノフレ原発の原子炉廃炉、