任天堂が28日発表した2010年9月中間期の連結決算は、純損益が20億円の赤字に転落した。前年同期は694億円の黒字で、中間期の赤字は03年以来7年ぶり2度目となる。海外売上高が8割を超えることから円高にともなう為替評価損が621億円に膨らみ、携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」の販売もハード、ソフトともに減速したのが響いた。 売上高は前年同期比33.7%減の3631億円。9月半ばに発売したDS向けソフト「ポケットモンスターブラック・ホワイト」の国内販売がわずか2週間で407万本と好調だったが、全体ではヒット作に恵まれなかった。 11年3月期の業績予想は、立体映像が楽しめる新ゲーム機「ニンテンドー3DS(スリー・ディー・エス)」の発売が来年2月26日にずれ込み、年末商戦に投入できないことなどから、連結売上高が前年同期比23.3%減の1兆1千億円、純利益は同60.6%減の900億円としてい