香港でこの7月に「草根起義―従虚擬至真実(草の根の蜂起―バーチャルから現実へ)」という本が出版された。英語版は「Social Media Uprising in the Chinese-speaking World(中国語圏におけるソーシャルメディアの台頭)」の書名でキンドル(アマゾンの電子ブックリーダー)版が出版されている(表紙には芸術家、艾未未氏が描かれている)。キンドルを持っていない筆者は中国語の書籍版を読んでいるが、英文の題名通り、アジアの中国語圏でソーシャルメディアの役割が大きく高まっているという内容で、中国、香港、台湾、マカオ、シンガポール、マレーシアの事例がそれぞれ報告されている。 その中で中国の状況について説明した、北京大学のネット研究者胡泳氏(本欄、2010年9月「推特」、2011年2月「囲観」、3月「五毛党」でも紹介している)は、中国のネット社会でここ数年起きた動きにつ