住田町の三陸木材高次加工協同組合(三木)と協同組合さんりくランバー(ランバー)=共に中川信夫代表理事=は9日、町議会議員全員協議会で、2014年度決算が両組合合計で約2億1千万円の赤字となったことを報告した。両組合は町から計7億9千万円の融資を受けているが、償還初年度の14年度分約3100万円をまだ返済していない。今回大幅な赤字に転落したことで、両組合の返済は一層不透明となった。 14年度の赤字額は三木6493万円(前年度は5039万円の黒字)、ランバー1億4600万円(同300万円の黒字)。両組合とも13年度まで6期連続で黒字を計上していたが、両組合によると、消費税増税や住宅着工数の減少、商品単価の低下などで赤字に転落した。また、ランバーは梅雨時期に大量に仕入れた原木に虫害が発生。材が使えなくなったり、製品の返品が生じたことも一因となった。 町は今後、両組合に対し14年度分の返済を求める