住民参加型のまちづくりが全国各地に浸透するなか、特に震災以降、人の繋がりの大切さが見直され、コミュニティ・デザインという仕事も注目を集めている。過去を振り返れば1990年代後半、土木の計画分野ではアメリカ型のパブリック・インボルブメントが台頭し、建築分野ではヘンリーサノフのデザインゲームや入居者が共同で設計に携わるコーポラティブハウス等の成果が高く評された。ランドスケープの分野においても、アメリカのコミュニティ・デザイナー、ランドルフ・T・ヘスターの方法論が我が国に有用な成果として紹介され、私の風景デザインのルーツもここにあると言っていい。 → つづきはこちら ▽ 執筆者プロフィール 柴田久 1970年福岡県生まれ。福岡大学工学部社会デザイン工学科准教授。博士(工学)。 2001年に東京工業大学大学院情報理工学研究科情報環境学専攻博士課程修了、筑波大学大学院ビジネス科学研究科講師、2002