福岡県福岡市生まれ。九州大学文学部仏文学研究室を卒業後、京都大学大学院文学研究科思想文化学専攻宗教学専修にて氣多雅子教授・杉村靖彦准教授(当時)の指導を仰ぎ、修士号を取得する。修士論文では、ベルクソンの習慣論について『物質と記憶』を中心に研究した。その後、ベルクソンに止まらず、メーヌ・ド・ビラン以来のフランス・スピリチュアリスムと呼ばれる系譜、とりわけフェリックス・ラヴェッソン、ジュール・ラシュリエ、エミール・ブートルー、モーリス・ブロンデルなどの研究に手を広げ、現在博士論文を執筆中である。同博士後期課程指導認定退学後、甲南大学非常勤講師(現職)を務め、現代思想を教えている。 前述のフランス近現代哲学の他、ビラン、ラヴェッソン、ベルクソンと浅からぬ関係を持つ西田幾多郎を中心に、京都学派の哲学も研究してきた。近年は、彼等が或る種の前提としていた近代的「宗教」概念が歴史上制度的にも大きな問題と
昨年三月頃に明らかとなった呉座勇一氏による誹謗中傷事件の被害者に対して、これまで見るに堪えない激しい二次加害が行われている。その件に関して、考えていることをここでいくつかコメントしておくとともに、ジェンダーや他の差別問題に対してバックラッシュを行い、学問研究の風通しを悪くさせている醜いボーイズクラブ文化が一刻も早く消滅することを願っている。 被害者に対する二次加害は問題が発覚したときから続いていたが、それがより激しくなったのは、呉座氏の処分が明らかとなり、それが訴訟問題へと発展したときからだ。 呉座勇一氏によれば、彼は昨年一月に常勤職への昇格の内定を日文研から受け取っていたが、三月の誹謗中傷事件ののち再審査が行われ、内定が取り消しになったという。また呉座氏はかかる事件について一ヶ月の停職処分も受けている。呉座氏は自身の行いや考え方が誤りであったことは認めつつ、この「処分」は不当に重く、また
生活費を稼ぐということ いま教師の立場で、これから研究者になろうとする院生たちと向かい合っていると、彼らは私たちの頃よりずっと大きな不安を抱えているように見える。その不安にはいろいろな要素があるが、いちばん大きな要素はやはり就職についての不安であろう。文系では理系以上に研究者としての職を得ることは困難であり、院生たちは研究実績を積むことを急かされ、先の見えない就職戦線に追い立てられている。 しかし、大学での女性の就職に関していえば、私たちが院生であった頃より、現在の方がはるかに恵まれていると言ってよいであろう。三〇年前には、特に哲学・思想の分野で女性が就職するというのは特別な僥倖によらなければ不可能であると一般に思われていた。私も就職活動には連戦連敗で、担当者から「女性は採らない」とはっきりと断られたこともある。だから、最初から私には研究をすることと生活費を稼ぐこととは別に考えなければなら
ひきつづきオンライン・ハラスメントについての勉強ノートです。 以前に、ドイツ語歴史ウェブサイト、Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)に掲載された論説 「神話ではなく権力関係を――学問の自由の解放的理解のために(Machtverhältnisse statt Mythen. Für ein emanzipatorisches Verständnis von Wissenschaftsfreiheit)」を紹介しました。 「権力の問題を覆い隠すような誤った「学問の自由」ではなく――Geschichte der Gegenwartより」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2021年12月23日 もう少しこの論説の内容を要約して、その背景についての理解を深めようと思います。 まず、(クィア)フェミニズム的・反人種主義的立場が「学問の自由」を脅かしているという非難に直面していると
紹介 「私の話を信じてほしい」哲学研究者の著者は、傷を抱えて生きていくためにテキストと格闘する。自身の被害の経験を丸ごと描いた学術ノンフィクション。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「私の話を信じてほしい」 哲学研究者が、自身の被害経験を丸ごと描く。 性被害ほど定型的に語られてきたものはない。かねがねそれでは足りない、届かないという思いを抱いてきた。本書には、当事者と研究者、嘘かほんとうかをめぐって幾層にも考え抜き、苦しみ格闘したプロセスが描かれている。これこそ私が待っていた一冊である。――信田さよ子 ジャック・デリダ、ジュディス・ハーマン、田中美津、渡辺京二らのテキストを参照しつつ、新しい語りの型を差し出そうとする試み。 目次 まえがき 第一章 性暴力と噓 第二章 生き延びの経験 第三章 回復の物語を手に入れる 第四章 支援者と当事者の
中@通知OFF(@naka___35)さんがツイートしました: あーまだやってるんだ…この人ら…。 「フェ殺隊」とか言ってたのが既に一年以上前だよね? なんの関係もない知らない女にネットで粘着し続ける、アカウントを凍結させるために裏で集まって「地道に」頑張り続ける、それを恥ずかしいとも思わないってどういう人生なんだろうな😔 https://twitter.com/naka___35/status/1476039944791805958?s=20 中@通知OFF(@naka___35)さんがツイートしました: このアンチ内部からのDM提供、何度でも貼っておきます。 最近だと過去に載せたスクショの殆どに無意味なセンシティブ警告がついてるし、マメにやってるんだろうなと。 アカウント凍結どころか、なんならフェミニストの命も奪いたいという集団。 https://t.co/jHOd5VWvQP ht
あの大企業が「炎上」を経験して変化している。日本を代表する飲料メーカーの1つ、キリンビバレッジ。約1年前、看板商品「午後の紅茶」のSNS企画で「午後ティー女子」と銘打ち、「モデル気取り自尊心高め女子」など4つのイラストをインターネット上に公開したが、「女性蔑視」との批判が相次ぎ、わずか数日で謝罪・削除した。 炎上はどう総括され、どう生かされたのか。見直したのは「甘かった」というチェック体制。そして向かったのは「原点回帰」だった。炎上の「その後」について、キリングループの広報を担うコーポレートコミュニケーション部部長がJ-CASTニュースの取材に応じた。 (聞き手・構成/J-CASTニュース編集部 青木正典) 即削除も...問い合わせは2日後まで続く 「お客様にご不快な思いをおかけし大変申し訳ございませんでした」。キリンビバレッジが公式ツイッターで謝罪したのは2018年5月1日10時のこと。
少し前にこんなツイート有りました。このツイートに関しては「限りなくガセネタと【思える】のですが」とあり、「思える」という留保をしつつもツイートそのものは全戸配布用の不良布マスクが毎日新聞によるデマと言っているようなものです。おそらく該当記事は「虫混入、カビ付着…全戸配布用の布マスクでも不良品 政府、公表せず」であると思うのですが、記事によれば厚労省がネタ元であるし、時事通信の「不良品3万枚超に 政府配布の布マスク」をはじめとして他の媒体でも報じられており、この時点で「ガセネタと思える」といえるのは極度のマスメディア不信でもなければ相当な偏向眼鏡で世界を見ているなと思えるわけです。 また全戸配布用布マスクと同時期に行われていた妊婦用配布布マスクについては同様の不良品事例が報告されており、厚労省のプレスリリースが出ています。 妊婦に対する布製マスク配布における不良品事例の報告について 妊婦の方
正直、いい加減にしてほしいって気持ちがあるんだけれど、この【デマ】の経緯についてちゃんと書いたことがなかったので書いておきます。 毎日新聞のカビマスクの画像の出所は厚労省 まずですが、毎日新聞が報じた記事というのは4月21日の「虫混入、カビ付着…全戸配布用の布マスクでも不良品 政府、公表せず」であり、そして画像とは以下のもの。 さて、こちらの画像については後述しますが報じられた直後からその画像の真偽に対して疑問の声が上がりました。キャプションには「関係者提供」とあり(ちなみにこの「関係者提供」初報段階ではついておらず後から付きました)、そしてこの画像の出所が明らかでない事、そして似たようなカビマスクの報告がなかったことからなど、他の理由もあるもののそれによってこのカビマスクの画像は捏造だという声が一部で上がりました。ただ、以前にも「全戸配布用布マスク(アベノマスク)の不良品(カビ等)は毎日
正直に言うと、これめっちゃ書くのこわい。自分を必死で擁護したい、よく見せたい気持ちと戦ってる。 めちゃめちゃ勇気いるなと思いつつ、ここから目を逸らして王子になるとかちゃんちゃらおかしいわ出直してこいポイントなので、せめて現状を正しく見つめることから始めたい。と思って書きます。なぜなら俺は世界一の王子になるので。 はーーーー。緊張するわーーー。スーハー。(深呼吸) ふぅ。さて、以前からしんどいなと思っているポイント。 それは、FtMコミュニティ(時にビアンコミュニティでも)で起こりがちな、ホモソーシャルの発露。 ▼ホモソーシャルとは? 同性同士の性や恋愛を伴わない絆やつながり。中でも男性同士の関係に対してよく使われる語。 ミソジニー(女性蔑視)やホモフォビア(同性愛嫌悪)に根ざした価値観を共有することを通して、男同士の仲間意識を深めようとする空気や言動をさすことが多い。 ▼例えばどういうこと
異論正論 石破 茂 (著) 政策至上主義 石破 茂 (著) 日本列島創生論 地方は国家の希望なり 石破 茂 (著) 石破茂 非公認後援会 どんどろけの会(著) マンガで読む国防入門 石破 茂 (著) 原 望(著) 日本人のための「集団的自衛権」入門 石破 茂 (著) 日本を、取り戻す。憲法を、取り戻す。 石破 茂 (著) 真・政治力 石破 茂 (著) 国難 石破 茂 (著) こんな日本をつくりたい 石破茂 (著), 宇野常寛 (著), 田村昌裕 (写真) 国防(文庫版) 石破 茂 (著) 日本の戦争と平和 石破 茂 (著), 小川 和久 (著) 軍事を知らずして平和を語るな 石破 茂・清谷 信一 (著) 国防(単行本) 石破 茂 (著) 坐シテ死セズ 石破 茂 ・西尾 幹二 (著) 職業政治の復権 石破 茂 (著) 石破 茂 です。 3月12日付けで、「人を信じるという行為はすべからくそう
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く