民主党が昨年夏の衆院選挙に向けて作成した、マニフェストの実現がいよいよ怪しくなっている。 マニフェストは一種の公約であり、それを簡単に反故にすることに対しては、国民のあいだから強い批判が出始めている。今年夏の参院選挙が、どのような結果になるか注目したい。 もともと民主党は、政権交代を実現した暁には、「自民党時代の予算の無駄使いをなくすことによって、国債の増発をしなくても予算は組める」と主張していた。 ところが、フタを開けてみれば、2010年度の予算規模は92兆円に膨れ上がり、その結果44兆円の国債を発行することになった。また、選挙前に民主党があれほど批判したガソリンなどの暫定税率が、実質的に維持されることになり、後期高齢者医療保険制度のとりあえずの存続が決まった。 さらに最近では、民主党の目玉政策の1つであった、子ども手当の満額支給まで怪しくなっている。閣僚をはじめとする与党関係者のなかか