タグ

2008年3月7日のブックマーク (25件)

  • 財団法人大阪国際児童文学館 日本の子どもの本100選 1868年-1945年

    inmymemory
    inmymemory 2008/03/07
    歴代名作の数々を作者の制作背景などを交えて、時系列で紹介
  • 4Gamer.net ― 「だから,日本の深夜アニメはつまらない」ガンダムの父・富野由悠季氏の講演をムービー込みで掲載(ガンダムタクティクスオンライン)

    「だから,日の深夜アニメはつまらない」ガンダムの父・富野由悠季氏の講演をムービー込みで掲載 編集部:Guevarista Taipei Game Show 2008に併設されたイベントの一つに,「亜洲青年動漫大賽」(アジア青年アニメコンテスト)があった。台湾ではそのノミネート作品がテレビ放映され,会場では「国際動漫作品館」ブース(撮影禁止)のスクリーンで順次上映されていた。このイベントに作品の講評と講演のために招聘されたのが,アニメ「機動戦士ガンダム」の父として名高い富野由悠季氏である。 そして,Taipei Game Show 2008の二日目となる1月25日の10:00AM(現地時間)から2時間にわたって,「捕捉大師光芒」(大先生の偉業を受け止めよう)という副題のもと,未来のクリエイター達に向けた氏の講演が開講された。 その内容は,事前に告知されていたものとかなり異なり,富野氏の長い

    4Gamer.net ― 「だから,日本の深夜アニメはつまらない」ガンダムの父・富野由悠季氏の講演をムービー込みで掲載(ガンダムタクティクスオンライン)
  • 新世紀エヴァンゲリオン

  • 「耳をすませば」にミンデルを見る - アンカテ

    ミンデルの概念を使うと「耳をすませば」がよくわかるし、逆に「耳をすませば」でミンデルを理解することもできる。 「耳をすませば」では主人公の雫の日常生活が一次プロセスである。一次プロセスであるから、室井滋が母親の声を演じ、雫の住む公団住宅の狭さなどをリアルに表現する必要があったのである。そして、二次プロセスとしてのバロンの物語がその中に立ち現れて来る。一次プロセスと二次プロセスは、表面的には全く独立で、互いの関係を持たずに動いているが、何かの拍子に両者が突然交錯する。その瞬間を描いたのが「耳をすませば」である。 そして、二次プロセスとしてのバロンの物語は、断片的にしか出てこない。それは未完なのではなく、向こう側では最初から完成しているのである。しかし、今の雫には、その物語を完全な形で引っぱりだすことはできない。おそらく、最後に雫が書きあげた物語は、人が言うように不完全なものである。その物語

    「耳をすませば」にミンデルを見る - アンカテ
    inmymemory
    inmymemory 2008/03/07
    2002-07-20の記事
  • 惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』(KCデラックス) - origenesの日記

    マンガはそれほどたくさんは読んでいないのだけど、最近読んだマンガの中では『チェーザレ』が抜群に面白かった。作者は少女マンガ畑の人らしいが、少女マンガが苦手な私でも面白く読むことができた。ちなみに4巻は政治学者の佐々木毅が解説を担当している。 15世紀末のイタリアを舞台に、イタリアの青年アンジェラを主人公に据え、彼が敬愛するチェーザレ・ボルジアの生涯を描いた作品である。父親である教皇アレクサンデル6世、画家のレオナルド・ダ・ヴィンチ、政治学者のマキャヴェリといった錚々たる歴史上の人物も登場する。 歴史学者がバックについているだけあってチェーザレ・ボルジアを巡るイタリアの歴史的な事実がかなり詳細に描かれているが、ボルジアの片腕のミゲロットがユダヤ人であったり、ボルジアがイスラム教に深い共感を示していたりと、作者独自のアレンジも楽しい。まさに虚実皮膜の傑作。 個人的に好きな場面は第2巻のダンテ『

    惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』(KCデラックス) - origenesの日記
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる : 「ブラッドハーレーの馬車」に絶句する

    「赤毛のアン」を陵辱する、心ゆさぶるストーリー。強く強く、めまいがするほど。 はじまりは、孤児院。身寄りのない少女たちの憧れは、ブラッドハーレー歌劇団。1年に1度、容姿に恵まれたものが選ばれ、資産家・ブラッドハーレー家の養女として迎えられる。貴族としての生活や、歌劇団で華々しく活躍することを夢見る少女たち。 気で読む気なら、予備知識はこのくらいで。ただし、「劇薬注意」とだけ添えておく。帯の説明は地雷なので、外しておこう(わたしもそうした)。沙村広明版「キャンディ・キャンディ」のつもりで扉を開いた。おかげで、こうかはばつぐんだ。 第一章を読む。 みるみる顔色が変わっていくのが、自分でも分かる。心配した嫁さんがわたしの名前を呼んでいる。「ちょっとうるさい!黙ってて!」ふだんなら絶対に言わないような言葉を、強い口調で伝える。嫁さんも気色ばんでるみたいだが、かまやしない。 ぜんぶ読む。自分を取り

  • 「アラビアの夜の種族」はスゴ本 【徹夜保証】

    面白い物語を読みたい? ならこれを読めッ!! 完全にヤられた。憑かれたように読む、読む、読む。巻措く能わぬ面白さではなく、手に張り付いて離れないモノスゴさ。小説で徹夜するなんて、久しぶりだ。徹夜小説シリーズ([スゴ]と[はてな])で太鼓判押されてたけど、ここまでスゴいとは… 抜群の構成力、絶妙な語り口、そして二重底、三重底の物語。 これは、陰謀と冒険と魔術と戦争と恋と情交と迷宮と血潮と邪教と通と書痴と閉鎖空間とスタンド使いの話で、千夜一夜とハムナプトラとウィザードリィとネバーエンティングストーリーを足して2乗したぐらいの面白さ。そして、最後の、ホントに最後のページを読み終わって――――――驚け! ただし、ネットで調べてはいけない。うんこがバラしているぞ。面白い物語を読みたいのなら、予備知識を一切絶って読むべし(まちがいないから)。それから、文庫版の3分冊で取り組むなら、3巻全部を確保し

    「アラビアの夜の種族」はスゴ本 【徹夜保証】
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる : 人生は有限だ「冷蔵庫のうえの人生」

    ああ、もちろん涙腺が弱いことは承知してる。 だいたい「マイ・ライフ」なんて予告編だけで号泣だし、「死ぬまでにしたい10のこと」はタオルを持って観た。観鈴ちんの「ゴール」は何回も何回も何回も何回も何回も泣かされた。だからソレ系は人前で読まないように気をつけている…書もそうだった。そして、人前で読まなくて正解だった。amazon紹介文が適切なのでここに引く。 燃えつきる命の輝きを冷蔵庫のうえのメモがきざむ 時に傷つけあい、時に支えあう 少女から大人へと脱皮する娘と、一人で娘を育ててきた強い母 母の死までの一年をメモだけで綴る 書簡小説や日記小説、携帯小説など、形式はいろいろあるけれど、この世で一冊だけ、メモ小説はとてもユニーク。冷蔵庫のうえの「メモ」のやりとりだけで構成された小説。買物リストや「おこづかいちょーだい!」メッセージを読んでいるだけで微笑ましい。 お母さん! お母さんは自分のこと

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる : 人生は有限だ「冷蔵庫のうえの人生」
  • 文藝春秋|梅田望夫著「ウェブ時代 5つの定理」|ビジョナリーたちの名言リンク集

    PAGE TOP

  • 武藤康史『文学鶴亀』を読む(その1) - qfwfqの水に流して Una pietra sopra

    週末、某所に籠る。終日軟禁状態で二泊を過ごすため、さて何のを持って行こうかとあれこれ物色し、なんとか決まりかけたところへ畏友武藤康史の新刊『文学鶴亀』が届く。鞄に入れかけた棚に戻し、『文学鶴亀』を仕舞い込む。二段組330頁、相手にとって不足はない、いざ見参。 緒言に曰く「この二十年ほどのあひだに書いた文章を劉覧に供したい」の言葉どおり、旧くは「すばる」86年3月号に掲載せられた「牧野伸顯」より近くは2005年「東京新聞」夕刊連載の「日語探偵帖」まで、「書物を読めばその一文一文、一語一語に惚れぼれし、朗読を聞けば間や息づかい一つひとつに惚れぼれし、芝居に行けば科白の一言一言に惚れぼれし、映画館に入ればカメラの一挙一動に惚れぼれする」と帯文に柴田元幸の書く「その惚れっぷりの深さ、律儀さ、熱心さ」に「惚れぼれ」しつつ卒読する。二十年待った甲斐があった。 武藤康史には過去に『国語辞典で腕

    武藤康史『文学鶴亀』を読む(その1) - qfwfqの水に流して Una pietra sopra
  • ロブ=グリエのために - qfwfqの水に流して Una pietra sopra

    佐藤亜紀さんのブログ日記(新大蟻の生活と意見/2月19日)に、新聞のアラン・ロブ=グリエ死亡記事に関する批判が掲載されている(http://tamanoir.air-nifty.com/)。佐藤さんは某朝日新聞の死亡記事と共同通信(配信)の死亡記事とを並べて、某朝日新聞が「いかに駄目記事」であるかを詳述なさっている。詳細は直接ブログを御覧いただければよいのだけれども、当該記事の「(ロブ=グリエは)従来の小説の枠を打破し、ストーリーの一貫性に乏しかったり、心理描写を欠いていたりするヌーボーロマンの理論を確立した」(佐藤さんの引用されている文とリンク先の記事とは若干の異同がある)といったくだりに対して、 <「小説って一貫したストーリーがあって、心理描写があるもんだよね。だけどこの人の作品にはそういうものがないからつまんない。こんなの小説じゃないよ」という主張が簡単に読み取れる。と言うか、読み

    ロブ=グリエのために - qfwfqの水に流して Una pietra sopra
  • ヘンリク・イプセン『野鴨』 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう

    久しぶりのイプセン。 野鴨 (岩波文庫) 作者: イプセン,原千代海出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/05/16メディア: 文庫 クリック: 18回この商品を含むブログ (7件) を見る 「うん、不思議なくらい元気にね。すっかり太ってさ。何しろ、あんなところにずっといるもんだから、当の野生の生活がどんなものか忘れちまってね。うまくいってるのは、そのせいなんだよ」 「そりゃそうだろうな、ヤルマール。海や空を絶対に見ない限りは――」(83ページ) エクダル老人は、かつて豪商ヴェルレの共同経営者だったが、不正のかどで逮捕されて零落した。エクダルの息子ヤルマールは、かつてヴェルレの召使だったギーナと結婚し、彼女との間にできた娘ヘドヴィク、父のエクダルとともに、ささやかに暮らしていた。ヴェルレの息子グレーゲルスは、ヤルマールの生活は虚偽の上に築かれたものだと見抜き、彼に「真実」を告げ

    ヘンリク・イプセン『野鴨』 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう
  • 3月注目の海外文学新刊・新刊予定リスト - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう

    今月も豊作ですな〜。ゲーテの戯曲の題材にもなった鉄腕のゲッツの自伝とか、スロヴェニアの作家の作品とかの変り種は楽しみ。角川の『碧奴』は新しい世界の神話シリーズ。蘇童はこれが初翻訳かな? バルザックの『ランジェ公爵夫人』は藤原書店のセレクションの『十三人組物語』に入っているので、どちらを買うか悩み所。光文社古典新訳文庫のジロドゥ、ブルトンは両方読まなきゃ。 岩波書店 アトウッド『またの名をグレイス(上)』 ランペドゥーサ『山』 コルタサル『短篇集 悪魔の涎・追い求める男 他八篇』(復刊) 白水社 ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン『鉄腕ゲッツ行状録』 『初版グリム童話集(5)』 国書刊行会 プリースト『限りなき夏』 早川書房 デサイ『喪失の響き』 ディック『ゴールデン・マン』 ディック『まだ人間じゃない』 ベア『HAMMMERD』 東京創元社 バラード『クラッシュ』 ランダムハウス講談社 フォ

    3月注目の海外文学新刊・新刊予定リスト - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう
    inmymemory
    inmymemory 2008/03/07
    このラインナップを見てしまったからには買わずにいられないけど、良作多杉
  • 『私という病』を読む - ohnosakiko’s blog

    「誰か、私に欲情して」 中村うさぎと小倉千加子の対談『幸福論』(岩波書店)と、中村うさぎ著『私という病』(新潮社)を、一気に読んだ。 また中村うさぎですか。それ以外のは読んどらんのか。いや読んでないことはないが、私の関心が「女」と「性」にある以上、それを究極の「実体験主義」という、誰にも真似できないやり方で書いている彼女から目が離せないのは仕方ない。 私という病 作者: 中村うさぎ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/03/16メディア: 単行購入: 7人 クリック: 149回この商品を含むブログ (56件) を見る 『私という病』は、去年「新潮45」に連載したデリヘル嬢体験記に大幅加筆したものである。帯の文句は「ああ、お願い。誰か、私に欲情して。」 女であることを認められたいと切望しつつ、自分の中のそんな「女」に違和も感じる自分。そういう「自己分裂」に悩む女性読者に読んでほ

    『私という病』を読む - ohnosakiko’s blog
  • スタイルの極致  ロジャー・ゼラズニイ『伝道の書に捧げる薔薇』

    スタイリッシュなSF作品を書く作家として、ロジャー・ゼラズニイは一般に認知されています。端的に言って、彼の作品は「かっこいい」のです。その原因は何だろうかと考えてみると、やはり文章のスタイルにあるようです。 彼の作品の特徴として、未来の慣習やテクノロジー、他惑星などが登場する場合、その作品内では当たり前のこととして説明を加えない、というものがあります。これもやりすぎると、作品世界がなかなか理解できない、ということもあるのですが、上手くいった場合には、スピーディな印象を作品に与えることができます。コードウェイナー・スミスなども多用している手法ですね。 さて、第一短編集である『伝道の書に捧げる薔薇』(浅倉久志、峯岸久訳 ハヤカワ文庫SF)。はっきりいってよくわからない作品もあるのですが、味わいのある佳作もいくつか含まれています。以下、いくつかご紹介しましょう。 『悪魔の車』 近未来、車は人工知

  • 山形浩生「CUT」書評連載「今月の一冊」まとめ

    CUT 連載書評 CUT はいったいなんでぼくになんかこんな書評を続けさせてくれてるんだろう。渋谷陽一が「死の迷路」訳者解説を見て、こいつはなんか書けそうだと思って依頼してきたのが最初なんだけど、当時は(いまも?)ほとんど実績のなかった人間に、なんと大胆な。 新刊だろうと旧刊だろうと写真集だろうと経済書だろうと、なんでもできるのはホント得難い場ではある。でも、つまんないのが続くと怒られるし(「最近は山下達郎より反響が少ないですよ!」(涙))、しかも途中から吉親子とタメはらなきゃなんないっつー……いつ打ち切りになるかとヒヤヒヤしながら書いてて、先日も「実はこんどから月刊になってコラムを刷新するんですが……」という電話がかかってきて、ああきたか、ついに終わるか、と腹をくくったら「山形さんには続けて書いていただくということで」と続くことになってしまった。なんで?!? 気がつけば、ぼくが CUT

    inmymemory
    inmymemory 2008/03/07
    山形浩生「CUT」書評連載「今月の一冊」まとめ
  • Hatena ID

  • Hatena ID

    Hatena ID is an account used for various Hatena services.

    Hatena ID
  • Hatena ID

    Hatena ID is an account used for various Hatena services.

    Hatena ID
  • Hatena ID

  • ティファニーで朝食を- 空中キャンプ

    ここ数年、翻訳の仕事がきわめて充実している村上春樹ですが、今回はトルーマン・カポーティの「ティファニーで朝を」を新訳しました。ファッショナブルな装丁もあいまって実にたのしく読めた。やっぱりとてもいい小説。すばらしい。翻訳はあるていどの時間を経た場合、細部のアップデートが必要になりますが、米文学ファンにとっては、その最良のエッセンスをあたらしい言葉で読みなおす、とてもいい機会になるとおもう。わたしも、大学生のときいらい、十数年ぶりに再読しました。よかったです! とてもうつくしいテキストだった。 この新潮文庫版の表紙がそうであるように、この小説にはどうしてもオードリー・ヘップバーンのイメージがある。ジバンシーの黒いドレスを着たヘップバーンが、ティファニー宝石店のショーウィンドウの前に立っている姿。村上は今回の装丁について、「ヘップバーンの写真は使わないでほしい」と依頼したそうだ。それは、読者

    ティファニーで朝食を- 空中キャンプ
  • フョードル・ドストエフスキー『悪霊』(1871-2) : Pulp Literature

    ★★★ Offshore / Penelope Fitzgerald 青木由紀子 訳 / 晶文社 / 1981.1 / ブッカー賞 ISBN 978-4794918901Amazon】 ISBN 978-0395478042 【Amazon】(原書) テムズ河にハウスボートを浮かべて暮らす人々。その中の1人がボロ船を売却することになった。船室で会議を開く仲間たちだったが、これを皮切りに彼らの生活も変容する。 1979年のブッカー賞受賞作。陸と水の境界に住む人たちのままならない生活を描いている。彼らが寝泊まりするハウスボートは、たとえるならアメリカのトレーラーハウスみたいなもので、ややボヘミアン風の、経済的に恵まれない人たちが集まっている。当然、金持ちのヨットクルーズのような派手さもなければ、隅田川のお座敷船のような華やかさもない。物語は船の修理やい扶持の確保といった、しけた話題が中心

  • フョードル・ドストエフスキー『悪霊』(1871-2) : Pulp Literature

    ★★★ Offshore / Penelope Fitzgerald 青木由紀子 訳 / 晶文社 / 1981.1 / ブッカー賞 ISBN 978-4794918901Amazon】 ISBN 978-0395478042 【Amazon】(原書) テムズ河にハウスボートを浮かべて暮らす人々。その中の1人がボロ船を売却することになった。船室で会議を開く仲間たちだったが、これを皮切りに彼らの生活も変容する。 1979年のブッカー賞受賞作。陸と水の境界に住む人たちのままならない生活を描いている。彼らが寝泊まりするハウスボートは、たとえるならアメリカのトレーラーハウスみたいなもので、ややボヘミアン風の、経済的に恵まれない人たちが集まっている。当然、金持ちのヨットクルーズのような派手さもなければ、隅田川のお座敷船のような華やかさもない。物語は船の修理やい扶持の確保といった、しけた話題が中心

  • ドストエフスキー『罪と罰』について(1)

    最近、また『罪と罰』を読んでいる。もう何度目だか分からないがこのは読むたびに新しい発見がある。当に腰骨の芯から痺れさせるだ。 ドストエフスキーの凄いところは小学生でも面白いところだと思う。特に『罪と罰』はその冗長な語りが読書速度の遅い小学生にはつらいにしても、それぞれの込み入った事情を抱える感情的・知性的に極端な登場人物が演じる緊迫した各場面が、入念に編み上げられているのだから、細かいところは何も分からぬとも、筋の面白さ一で面白く読めてしまう。 なにせ主人公はばりばりニートな引きこもりで、やばい思想を頭に一杯詰め込んで婆さんと娘を斧で打ち殺し、その後は生意気に警察とデスノート状態の問答をするし、飲み屋で会うおっさんは酒で身を滅ぼし、娘を売春婦にしてもなお呑み続けて(しかもその娘の金で)、肺病病みで精神もきちゃってる奥さんと子供三人残して馬に蹴られて死んでしまって、奥さんは葬式の日に

    ドストエフスキー『罪と罰』について(1)
  • 『「ターミナル・エクスペリメント」/魂波(ソウルウェーブ)の到来』

    旧・日常&読んだlog流れ去る記憶をい止める。 2005年3月10日~2008年3月23日まで。 以降の更新は、http://tsuna11.blog70.fc2.com/で。 ロバート・J. ソウヤー, Robert J. Sawyer, 内田 昌之 「ターミナル・エクスペリメント (ハヤカワSF) 」 1995年のネビュラ賞受賞作ってことで、思いっきりSFなのですが、これは面白かったー!(おっと、今、ネビュラ賞を見てたら、でもそういえば、「くらやみの速さはどれくらい 」も受賞作でありました。あまり気にしないで読んでたけど、確かに、設定はSFだったな…) 生物医学工学を修めたピーター・ホブスンは、学生時代に関わった少年の脳死臓器移植における経験から、常々、ある疑問を持っていた。それは、脳が完全にその機能を停止するのはいつなのか?、ということ。ピーターには、脳死判定基準が十分なものだと

    『「ターミナル・エクスペリメント」/魂波(ソウルウェーブ)の到来』