経済産業省は2009年夏をめどに、著名なCIOやITアーキテクトの仕事上の半生をまとめた文書の作成に乗り出す。出来上がり次第、シンポジウムなどで配布する計画だ。失敗談などを交えることで先輩エンジニアの成長過程を実感できるようにし、若手エンジニアや学生が抱えるIT業界に対する不安感を払拭したい考えだ。 2008年にプロジェクトマネジャ(PM)版の文書を作成・配布したところ好評で、IT業界のイメージ向上に効果があった。そこで対象をCIOやITアーキテクトなどに広げる。 PM版では、IT企業のPMに加えて一般企業の情報システム部門に属するPMも紹介。入社から何年目にどのようなプロジェクトに従事し、どんな課題に直面したか、そこで実感した面白さは何かなどをまとめた。 例えば大手IT企業に所属するA氏は、新卒で入社した同僚のプログラミング能力の高さにショックを受けてPMを志向(図)。同社が初めて証券系
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