リモートワークやハイブリッドワークが常態化したことで、午前9時~午後5時までの「標準的な勤務時間」はなくなった。通勤がなくなり自由に働けるようになった一方、チームのメンバーが終わりなく仕事をするようになったことで、いくつかの弊害も生まれている。新しい働き方を前提とした新たな規範を設けるためには、現状を正確に認識しなければならない。本稿では、筆者らの調査を通じて、リモートワークを持続可能な働き方に変えるための方法を提示する。 分散型コラボレーションに取り組み始めてから約1年半。世界中の企業が「仕事中」の意味をそれぞれ再定義している。すでにメールやスマートフォンなどのデジタル技術が勤務中と勤務時間外の区別を曖昧にしているが、多くのホワイトカラーにとって、残されていた垣根を新型コロナウイルス感染症のパンデミックが取り払いつつある。 バランスを取り戻して生産性を維持するために、リーダーは従業員の働