長年にわたる政治的・社会的混乱によって多くの国民が困窮しているイエメンを支援するために多くの国々がブースを出してグッズ販売を手掛ける「イエメン・デ―」がイスラム教のモスク「東京ジャーミ―」(東京都渋谷区大山町1-19)で2024年7月13日(土)に開かれた。 イエメンと銘打たれているが、むしろ多くの友人である国々のブースが目立った。例えば、エジプト、サウジアラビア、シリア、スーダンといった中東諸国からインドネシア、パキスタンやインドといった国々だ。 かつては東西交易の中継地として栄えたイエメン。だが、20世紀に入ると紅海に面する地域に北イエメンが成立し、19世紀から英国領となっていたアデンは南イエメンとして独立し、社会主義政権となった。 1990年に南北イエメンが統一したが、その後も争いが絶えず、2015年以降、スンニ派の暫定政権を支持するサウジアラビアと、シーア派武装組織を支援するイラン