明日2月24日(水)のNHK「あさイチ」では大人の発達障害にスポットを当てます。そこで、「婦人公論」の記事から発達障害の当事者の声を。 戦後最年少の22歳で真打ちとなった、落語家の柳家花緑さん。言葉を自在に操る巧みな芸でお客さんを笑わせる姿の裏には、「学習障害」と闘う日々がありました。〈障害〉と診断されてよかったと語る、そのわけは──(構成=篠藤ゆり 撮影=本社写真部) *** サイン会で脂汗をかきながら書いた文字僕には識字障害(ディスレクシア)という学習障害(LD)があります。学習障害とは、基本的に知的発達に遅れはないけれど、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する能力などのうち、特定のものがうまくできない障害。僕の場合は、「文字」の認識にかかわることが苦手です。そしてどうやら、ADHD(注意欠如・多動性障害)の特性もあるようです。 では、識字障害とはどういうものなのか。これを説明する