情シス部門の業務力 今回は、IT化対象の業務要件・仕様を決めるために必要な「業務への理解力」=「業務力」について述べます。 まず、業務要件とは何かについて整理しましょう。ある業務を行うには理由があります。その理由を外的要因・内的要因の2つに分けて考えます。 図1に示すように、外的要因では法令や制度、監督官庁の指導など、決められた範囲内で業務仕様を決めなければいけない部分があります。例えば、規制業種の場合は○○業法という形で法律として規定されているので、その規定に沿って業務を進め、エビデンス(証拠)を残すという形になります。 どんな企業でも、なんらかの購買活動を行い、なんらかの販売を行うサプライチェーンの1つを担っています。このとき他社との接点が生じます。サプライチェーンとの接点には、他社との調整が可能な部分があります。 内的な要因として、バリューチェーンが指摘できます。社内の処理はバリュー