プロローグ-マルウェアの広がりはネットワーク経由直接感染からWebページ埋め込み型へ いまやWindows XP SP2 が国内のパソコンの多くで稼働する実情からいって、パーソナルファイアウォールが標準完備という時代であることは間違いない。したがって、従来ネットワークを通じた感染を行うことで、最終的に迷惑メール等を発信して収益を上げるシステム・ボットネットを構築させてきた犯罪者は、別の手口を考案させられるに至った。 その別の手口とは、マッシュアップなどWebの複雑性を隠れ蓑に、脆弱性のある一般企業等のWebサイトを足がかりにしたものである。 具体的な手口-一般企業や個人のWebが攻撃元に 具体的には、「とても危害なんて加えてくるとは思えない」サイトを巧妙に改ざんすることである。つまり一般の企業や組織、あるいは個人のBlogなどを巧妙に改ざんし、画面上からは感染活動などを何ら示さないように