障害者団体向け割引郵便制度の悪用をめぐる虚偽公文書作成事件で、「凛(りん)の会」(解散)に対する障害者団体証明書の発行について、当時の厚生労働省障害保健福祉部長(57)=退職=が大阪地検特捜部の任意の事情聴取に、「民主党の国会議員から電話で凛の会への対応を頼まれた」という趣旨の供述をしていることが31日、分かった。 この議員の事務所は産経新聞の取材に対し、「議員本人は『凛の会なんて知らない。便宜をはかったことは一切ない』と話している」とコメントしている。 同会関係者によると、同会主要メンバー、倉沢邦夫容疑者(73)=郵便法違反容疑で再逮捕=は平成16年2月、証明書の発行を求めるために厚労省を訪問、議員の名前を出して交渉を始めた。元部長の供述などでは、議員から電話がかかってきたのはちょうどこの時期だったという。 厚労省ではこの後、凛の会の件を「政治案件」として扱っていた。倉沢容疑者の供