国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運んだ無人補給機HTV(こうのとり)3号機が日本時間14日午後2時27分ごろ地球へ帰還、大気圏へ再突入した。積み荷のごみ約2.1トンとともに大半が燃え尽き、打ち上げから56日間の任務を終えた。 エンジンなど約50個の部品は南太平洋に着水。再突入の様子を撮影するため今回初めて搭載された観測装置「i−Ball」(アイ・ボール)は正常に作動し、北海道の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設に衛星通信でデータを送った。 茨城県のJAXA筑波宇宙センターの管制室では、再突入が確認されると約50人の職員から拍手が起こり、円筒形のこうのとりをかたどった特製ケーキで成功を祝った。 こうのとりは、3号機で開発段階を終了、4号機から本格的な運用に入る。小鑓幸雄(こやりゆきお)プロジェクトマネジャーは記者会見で「ほっとしてます。(ISSからの離脱時に)計画外の軌道だったこと