Image credit: Novosti Kosmonavtiki ロシア航空宇宙防衛軍は今年4月、静止軌道で運用されていた唯一の早期警戒衛星を喪失した。ロシアのコメルサント紙が6月25日付けで報じた。 早期警戒衛星とは、赤外線センサーを積み、地表で発生する熱を検知する衛星だ。主に弾道ミサイルの発射を検知したり、あるいは山火事や火山噴火、工場火災など、大規模な災害や事故の検知にも使われ、現在米国とロシア、フランスが運用している。 ロシアでは、ソ連時代から構築されているオーカ(Око、「眼」の意味)と呼ばれる早期警戒衛星システムを運用している。オーカはさらに、赤道上高度36,000kmにある静止軌道で運用されるUS-KMOと、大きな軌道傾斜角を持つ超楕円軌道(モルニヤ軌道とも呼ばれる)で運用されるUS-Kの2種類の衛星システムによって構成されている。 コメルサント紙によれば、2012年3月