中東や北アフリカで熱波の影響が広がるなか、国連の専門機関は今月21日にペルシャ湾のクウェートで、アジアでは観測史上最高気温となる54度を記録したと発表しました。 中東や北アフリカの広い範囲では先週から熱波が停滞していて、22日にはイラク南部でも53度9分を記録するなど、周辺地域でも高い気温が記録されています。 WMOによりますと、世界の観測史上最も高い気温は1913年にアメリカ西部カリフォルニア州のデスバレーで記録した56度7分だということですが、正確な観測だったか疑問視されていることから、今回の記録が観測史上最高を更新する可能性も指摘されています。 WMOは先週、世界の気温が14か月連続して記録的な暑さを更新したことや、北極の氷が急速にとけていることが確認されているとして、ことしが観測史上、最も暑い年になるという見通しを発表しています。 WMOのペッテリ・ターラス事務局長は「地球温暖化対