日経マーケット・アクセスは2009年8月,企業の情報システム担当者を対象に「SaaS/ASP利用実態調査」を実施した。2008年に続き2回目である。有効回答1679件のうち「現在SaaS/ASPを使っている」は約2割で1年前と比べほぼ倍増。試用中/計画中/検討中を加えると約4割で,これも1年前の約2倍に増えていた。 マーケティング理論の一つ「キャズム(Chasm:大きな溝)理論」によれば,新技術の導入は,想定される全市場のうち早期に導入する「イノベーター/アーリー・アダプター」合計16%と,後続の「アーリー・マジョリティー」層の間に,導入意思決定要因の大きな違い(溝)があり,多くの新技術はアーリー・アダプターへの導入どまり(一過性のブーム)で終わるという。 今回の調査で「SaaS/ASPを使っている」比率が20%に達し,試用中/計画中/検討中を加えると40%超に至った。「SaaS/ASPの
日本の経済人は、この程度のニュースを見て「スゴイ」と驚いたり、「へー」と納得したりするのだろうか。もしそうであれば、このこと自体、そして記事に書かれた内容は、日本の経済人の大半がビジネスプロセスを素早く把握する能力に欠けている事を示しているように思える。 問題のニュースは、日経のWeb版、IT+PLUSに掲載されていた有賀 貞一 (あるが ていいち) による8月26日11:16の記事『「エコポイント」の情報システムがわずか3週間で完成した理由』である。 ---- この記事を乱暴に要約すると『インターネットを使ったエコポイント受付システムを7月1日から稼動すべく5月下旬に複数のITベンダーに打診したが、構築に数百億以上かかると言われたり、始めからさじを投げて相手にしなかったりで、結局米セールスフォース・ドットコムの基盤サービス「Force.com」が請け、見事に3週間で完成させた。いままでバ
■ エコポイント申請画面が共用SSLサイト上にある件 「エコポイント」の情報システムがわずか3週間で完成した理由, 有賀貞一, NIKKEI NET, 2009年8月26日 こうした問題を解決するために、エコポイント事務局と関係省庁が選択したのが、米セールスフォース・ドットコムの基盤サービス「Force.com」だった。セールスフォースはこのForce.comを「クラウドコンピューティングプラットフォーム」と表現している。利用者はサーバーなどのインフラを持つことなく、この基盤上で独自のシステムを構築できる。 という記事を読んで、「エコポイント」のサイトを初めて訪れたのだが、これはまずい。 「エコポイント」公式サイトの運営者は、「グリーン家電エコポイント事務局」となっていて、プライバシーポリシーでも個人情報取扱責任者が「グリーン家電エコポイント事務局」として書かれている。しかし、国民の視点か
ネットレイティングスの調査によると、ブログ機能やWebクリッピング機能を備えたネットサービス「Tumblr」の6月の国内ユニークユーザー(UU、家庭と職場からのアクセス)は45万1000人で、5月の27万人から約1.6倍に増えた。 Tumblrは、テキストや画像を投稿するブログの機能に加え、ほかのユーザーの投稿をマイぺージにクリッピングできるソーシャルブックマークのような機能を備えたサービスで、米国の同名企業が運営している。 Tumblr成長の背景には、Twitterの国内ユーザー数拡大が背景にあると同社はみており、「Twitterの認知度アップに合わせて、海外発の従来とは違った形態のブログサービスが注目を集め始めている」とコメントしている。 TumblrとTwitter、低い併用率 TwitterのUU、45%が35~49歳 TumblrとTwitterの併用率を見ると、6月にTwitt
◇遅まきながら動き出した国内IT企業 ◇日本ユニシス、富士通、NEC、日立、NTTコム…の戦略 クラウド化の進展は、ユーザー企業にはコスト面のメリットを、情報通信業界にはパラダイムシフトをもたらす。出遅れた国内大手IT企業も、一斉にクラウド・ビジネスに本格的に取り組み始めた。【週刊エコノミスト編集部・尾村洋介】 東京都港区六本木のセールスフォース・ドットコム日本法人の宇陀栄次社長のもとに、5月末、エコポイントシステムを担当している経済官庁の官僚が訪れた。 政府の経済対策に盛り込まれたエコポイントは7月1日開始が決まっていた。システムのテストに1週間程度かかるため、開発期間は正味1カ月しかない。システムに必要な条件は固まっておらず、何より、予算は「10億円以下で頼む」ということだった。 他社が、尻込みしたのも無理はない。従来のビジネスなら、少なくとも、数十億円の予算が必要な案件だった。これに
インターウォーブン・ジャパンは本日、主力CMS(コンテンツ管理システム)製品の新バージョン「TeamSite 6.7.1」を発表、11月1日より出荷を開始する。 「TeamSite 6.7.1」は、ユーザーの多様化するビジネスニーズに合わせて、サポート範囲を拡張し、機能強化とパフォーマンスの向上を図ったTeamSiteの新バージョン。今回新たに強化された機能は、 「サポート対象OSの拡張」「ユーザインターフェースの対応ブラウザの拡張」「ユーザの環境に合わせたきめ細かな権限(ロール)の設定」の3点。 サポートOSの拡張は、従来のWindowsやUNIXに加え、Linuxへのサポートも開始する。ブラウザの拡張は、IEに加えてFirefoxにも対応。権限設定は、あらかじめ設定されているロールを元に、独自のカスタマイズされたロールを画面上で簡単に設定を可能にした。 これら以外にも、コンテンツ検索の
中小・中堅企業の営業力を上げ続けるために、数ある営業支援システムの中からSalesForceを選びました。営業戦略の見直し・営業会議・営業担当者の教育にどう使っているのか?営業マネジメントの視点と日々の取り組みから失敗と成功を投稿します。 数字を見なさい、確率を計算しなさい。そして判断し、何をすべきかを考えなさい。 SalesForceの画面を見るたびに、そう教えられます。 SalesForceが事実を見る目を鍛えてくれます。 SalesForceを使いはじめて、自分に最も身に付いたこと、まるで生まれ変わったようだと我ながら感じることがあります。それは、本当に「数値」を見るようになったことです。例えば、Aという担当者の300万円の商談の確率が80%と入力されていたとします。それは何を意味するのかというと、失注の確率は20%、受注の確率は80%という事実です。 つまり、20%の確率で失注する
中小・中堅企業の営業力を上げ続けるために、数ある営業支援システムの中からSalesForceを選びました。営業戦略の見直し・営業会議・営業担当者の教育にどう使っているのか?営業マネジメントの視点と日々の取り組みから失敗と成功を投稿します。 ”私たちに一番利益をもたらすのは、既存顧客との取引です。”ということをマーケティングの研修で学びました。 以前から頭ではわかっていたものの、それを100%反映した営業計画をたて、その通りに、活動が進むよう、営業チームの業績指標を設定し、サポートしていたかというと正直なところ、そんなことはやっていませんでした。 そこで改めて、既存顧客、特にロイヤルカスタマーとはあらゆるお取引を続けられるようにもっと具体的な営業活動まで考え、実行しようと決めました。ところが、「既存のお客様にフォローをし続ける」ということは、ひどく難しいのです。 具体的な活動を考えようとした
中小・中堅企業の営業力を上げ続けるために、数ある営業支援システムの中からSalesForceを選びました。営業戦略の見直し・営業会議・営業担当者の教育にどう使っているのか?営業マネジメントの視点と日々の取り組みから失敗と成功を投稿します。 SalesForceを使っていたから! こんなこともできるようになった~ こんな情報もすぐに出せるから、こんなことに使ってみよう! そう思うことが度々あります 普段の営業活動を考える際に思いつくことが一番多いのですが、今日実感したのは、他社との協業について双方にビジネスのメリットがでるよう、考えを整理していた時です。 協業のメリットは、強みを活かしあい、互いの弱みを補完しあう場合、そうして、市場に新しい価値を提供する、新サービスを打ち出す場合、双方の既存のお客様へのフォローを充実させる場合など様々です。 当社も協業先は複数ありますが、協業が決まる瞬間とい
中小・中堅企業の営業力を上げ続けるために、数ある営業支援システムの中からSalesForceを選びました。営業戦略の見直し・営業会議・営業担当者の教育にどう使っているのか?営業マネジメントの視点と日々の取り組みから失敗と成功を投稿します。 営業マネージャーは組織に入ったときからリーダーだったわけではありません。 ほとんどの場合、営業担当者として成功を重ね、実績を持ち、他の人よりも組織に貢献したため、マネージャーになります。 よく言われることですが、営業担当者として実力があるということと、マネージャーとして営業チームを目標に導くのとでは、必要なスキルや経験が異なります。これは活躍したプロ野球選手が監督になってチームを優勝に導くことができるかどうか?というたとえ話でよく語られます。 私もそう思います。 でも、一つ思うのは、だからといってマネジメントスキルが優れいたとしても、部下以上の実績がなけ
日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った2009年6月調査で,情報通信製品/サービス・ベンダーの主要企業45社への利用意向を聞いたところ,「米Google(Google App Engine,Google Apps)」が「職務で接点がある」とした回答者の30.1%,「ヴイエムウェア(VMware日本法人)」が同29.9%から「今後利用したい」と評価され,ほぼ同率の首位となった。 VMwareは2008年7月調査,前回2008年10月調査でもトップの評価を得ており,実質的に3回連続首位。米Googleは今回の調査から評価対象として提示した。 3位は前々回調査で4位(26.8%),前回はほぼ同率で2位グループ(28.1%)の「デル」が約0.8ポイント・アップの28.9%で,前回のVMwareとの約6ポイント差を1ポイント
日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った2009年6月調査で,情報通信製品/サービス・ベンダーの主要企業45社について,「強い存在感がある」「会社に勢いがある」と感じるかを聞き。「存在感」と「勢い」の評価を相関図にまとめた。 横軸の「存在感」のトップは「マイクロソフト」の67.2%。ただし前回2008年10月調査の70.4%から約3ポイント・ダウンした。現在と同じ基準での集計方式になった2007年4月調査から2008年4月調査まで約1年続いた75~80%のレベルからさらに離れ,ついに70%ラインを割ったが,2位との約9ポイントの大差は今回も守った。 日本オラクルが「存在感」2位に復活 2007年4月調査以来,前々回2008年7月調査まで「存在感」2位は「日本オラクル」が定位置だった。しかし前回2008年10月調査でオ
日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,国内の主な情報通信製品/サービス・ベンダー45社のイメージを調査したところ,「自分の仕事(職務領域)と接点がある」と感じているベンダーのトップは「マイクロソフト」(76.2%,前回2008年10月調査では76.8%,2008年7月調査では79.2%),2位は「NTT東日本/NTT西日本」(NTT東西,67.6%,前回70.3%,2008年7月調査では68.4%),3位は「デル」(64.3%,前回60.9%,2008年7月調査では62.8%)だった。 今回の調査から評価対象として提示するベンダーのリストを若干絞り込んだが,トップ3社は2007年10月調査以来,2008年1月調査,2008年4月調査,2008年7月調査,前回2008年10月調査,今回と連続6回,2年弱にわたって変わらな
クラウド・コンピューティングにCIOはどう備えるべきか 本質を見極め、採用に向けてのロードマップを描く 関連トップページ:CIOの役割 | IT基盤 | 仮想化 | クラウド/SaaS IT業界を覆うクラウド・コンピューティング(Cloud Computing)熱には、いまや“流行”を通り越して、“祈り”に似たものすら感じる。連日のように、ITベンダーのクラウド関連サービスや製品が発表され、クラウドをテーマにしたセミナーはどこも満員御礼の盛況ぶりだ。世界全体が未曾有の経済危機に陥ったことで、大規模なシステム受注が望めない現状にあって、ITベンダーは、このコンピューティング・モデルに一縷の望みを託しているようだ。もちろん、ユーザー企業にとっても、クラウド・モデルは、コスト削減や開発期間短縮といった面から、今後のIT戦略上、無視できない存在となっていくに違いない。本稿では、CIOがクラウド・コ
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