一昨日、久しぶりに時間がとれたので、施設にお世話になっている母に会いに行った。 ちょうどその日は妹も時間がとれたらしく、父を連れ出して簡単な昼食をとり、僕、嫁、妹、父の4人で施設に向かった。 母は前回よりしっかりしていた。 前回来た時は、椅子に座り込んで身体を傾け、顔を下に下ろしたままで、あまり笑顔もなかった。 今回は、顔は少し前を向き、時々笑顔を見せた。 あいかわらず、幻想と現実のごちゃまぜになった世界で生きている。 「大丈夫、車なんて待たせていないよ」と言うと、「あ、そうか。それなら良かった」と自分の考え間違いをすぐに受け入れる。 「この部屋暑いって言ったら、大阪ガスの人が来て、ガスの配管せなあかんって。それは、ここの料金に入ってへんから有料やって」と母。 あるいは、 「毎晩、あんたらがそばで話してるのが聞こえるんやけど、こっちからいくら声をかけても、なんで答えてくれへんねん」 「そら