首都高速で2008年にタンクローリーが炎上した事故を巡り、橋の架け替えなどの損害が生じたとして、首都高速道路が運転手の男性や、輸送業務を委託した出光興産などに賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は14日、男性と勤務先の運送会社に計約32億8千万円の支払いを命じた。出光への請求は棄却した。 運送会社が加入していた共済から約10億円が首都高側に支払われたが、熱による橋桁の変形や通行規制で損害額が膨らんでいた。 事故車に出光のマークがあったことから、首都高は「出光には下請けへの使用者責任がある」と主張していた。