京都大学の山極寿一総長が今年4月の入学式式辞で、歌手のボブ・ディランさんの歌詞を取り上げたところ、日本音楽著作権協会(JASRAC)が、同大Webサイトに掲載された式辞の歌詞分の著作物使用料を求めていたことが、このほど分かった。京大広報課は「JASRACから詳しい説明がなく、特に対応はしていない」という。 山極総長は式辞で、京都大学の学生に求める「常識にとらわれない自由な発想」を、ディランさんの歌詞の一部を取り上げて説明。ディランさんの歌詞部分は、式辞全体のおよそ5%に当たる。式辞が掲載されたページを見ると、文末には「“ ”は、Bob Dylan氏の『blowin' in the wind』より引用」と記されている。 同大広報課によれば「ゴールデンウイーク明けに(JASRACから)電話があり、Web上に歌詞を掲載する場合、使用料に関わる手続きが必要と伝えられた。明確にいくらとは聞いていない