予想された結果と言えるだろう。 衣料品業界にとって最繁忙期となる年末商戦でもファーストリテイリングが展開する「ユニクロ」の1人勝ち状態に変化はなかった。 図1のように、09年1月15日までに開示された08年12月度の売上動向は、衣料品専門店各社が既存店ベースで軒並み減収、百貨店各社に至っては前年同月比10%程度の落ち込みを見せた。同10.3%増収を果たした「ユニクロ」のみが、まるで別世界で営業を行っているかのようである。 ■ユニクロの勝因は不景気でこそ売れる商品供給を行ったこと “ヒートテックインナー”、“プレミアムダウン”といった高機能製品の奏功に裏付けられた「ユニクロ」の好調は語りつくされた感がある。「ユニクロ」は生活に欠かせない普段着の品質を追求し、マーケティングでも「低価格で使いやすい」といった側面を打ち出し、不景気でこそ売れる商品供給を行ったということだろう。 要するに、