図1●太陽電池主要生産国の生産能力の推移(2005年〜2009年実績,2010年〜2012年予測)。出所:フランスYole Developpement社,(2010年1月)。 2008年から2009年にかけての世界不況下でも絶えず世界の太陽電池生産能力を上方修正し続けてきたフランス調査会社のYole Developpement社が,このほど初めて2012年の世界生産能力を引き下げた。修正幅は発電能力換算でわずか2%減程度と小幅だが,前回予測からたった3カ月間で修正したことから,ここにきて大きく見通しを変えたと見てよさそうだ。 『日経マーケット・アクセス』はこの修正を次のように分析した。世界不況やスペインの政策転換など太陽電池需要が減少したにもかかわらず,2009年にメーカーは生産能力を上方修正し続けた。メーカーが生き残りをかけて能力増強の計画を下げずにいた。しかし,資金の続かないメーカーは