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2023年4月11日のブックマーク (4件)

  • マルクスがのこした「幻の書」 『一八世紀の秘密外交史 ロシア専制の起源』|じんぶん堂

    記事:白水社 ロシアの強権体質は、どこからくるのか? カール・マルクス著『一八世紀の秘密外交史 ロシア専制の起源』(白水社刊)は、クリミア戦争下構想され、数奇な運命を辿った幻の書。マルクスによるロシア通史「近代ロシアの根源について」、「ロシアの海洋進出と文明化の意味」を収録。 書籍情報はこちら なぜ、この著作が長く入手困難であったのかは、マルクスの文を読んでもらえば、すぐ理解していただけると思われるが、とりわけ文に充ちている反ロシア的な描写の問題がある。それが20世紀社会主義の最高指導者スターリンの神経を逆なでして、マルクス・エンゲルス全集にさえ採録されなかった理由でもあるといわれている。すなわち、書の存在は、マルクス・エンゲルスなど社会主義文献の収集者であり解説者であったリャザノフには既に知られており、そこからすれば当然全集に収録されてしかるべきものであった。また、そうでなければ全

    マルクスがのこした「幻の書」 『一八世紀の秘密外交史 ロシア専制の起源』|じんぶん堂
    kaikaji
    kaikaji 2023/04/11
    "ウィットフォーゲル序文が述べているように、「西側の愚かな無関心な政策」が、ソ連とナチスによるポーランド分割を許し、戦後におけるソ連陣営による東欧の乗っ取りを可能にした"
  • エドワード・ルトワック「中国の軍事力を強大だとするのは神話に過ぎない」 | 中国軍が抱える「深刻な問題」

    軍事史、軍事戦略研究、安全保障論を専門とし、『ルトワックの日改造論』や『中国4.0 暴発する中華帝国』などの著書で知られる戦略家のエドワード・ルトワックは、増加し続ける中国の国防費を真に受けるべきではないと語る。「その金額が示すほどには、実質的な軍事力を強化できていない」と彼が言い切る理由とは──。 米中の国防費を読み解く 中国最後の穏健派、前国務院総理の李克強が2023年の経済成長率の目標として5%を掲げ、さらなる市場の自由化を求めた翌日、習近平はこれに反応し、国防費を7.2%に引き上げると発表した。 これは習の一貫した攻撃的姿勢を示すものであり(ナンシー・ペロシの台湾訪問に対する反応として、一連の弾道ミサイルを発射したことは記憶に新しい)、中国が2049年までに世界の覇権を握るという党の公約にも通ずる。 とはいえ、この数字は現実には何を示しているのだろうか? 発表されているところでは

    エドワード・ルトワック「中国の軍事力を強大だとするのは神話に過ぎない」 | 中国軍が抱える「深刻な問題」
    kaikaji
    kaikaji 2023/04/11
    "中国は国境付近にも軍を配備し多額の予算を投じていたのだがいまでは廃止" "人民解放軍の陸軍がきわめて小規模であるのと同じ理由からだ。すなわち、この地域での兵役を志願する健康な中国人男性が壊滅的に少ない"
  • 料理と宇宙技芸(6) 肉は切らねど骨は断て──排骨湯と「庖丁解牛」の自然哲学|伊勢康平

    今回取りあげるのは排骨湯パイグータン、つまり骨つき肉のスープである。現代の中華料理では、豚肉のスペアリブをぶつ切りにして煮込んだものが一般的だが、牛や羊、鶏をつかう場合もある。初回の麻婆豆腐や前回の賽螃蟹サイパンシエ(野菜で蟹を「錬成」したもの)など、ここまであつかってきた料理は比較的歴史の浅いものが多かったが、排骨湯はたいへん古い料理だ。おそらく今後の連載のなかでも、これ以上に歴史ある料理は登場しないと思う。 10年ほどまえ、中国で衝撃的な発見があった。なんと約2400年前のスープが液体のまま出土したのである。場所は陝西省の西安咸陽国際空港。その第二次拡張工事のさいに、状態のよい青銅器がふたつ見つかった。そのひとつである鼎かなえ(煮込みにつかう三足の容器)には、骨の浮かんだスープが半分ほど入っていたという。もちろんかなり劣化しており、銅の腐によって緑に変色していたが、調査の結果、中身

    料理と宇宙技芸(6) 肉は切らねど骨は断て──排骨湯と「庖丁解牛」の自然哲学|伊勢康平
    kaikaji
    kaikaji 2023/04/11
    "「庖丁解牛」とは、料理があたりまえのように屠殺と解体から始まる時代に、その原初的なプロセスにおける技術と自然、そして人間の生の関係を見つめなおし、儒家的な料理の儀礼に対抗するために記されたもの"
  • 「人間ドラマの気配感じる」 北京在住の作家・綿矢りささんが語る中国 | 毎日新聞

    芥川賞作家の綿矢りささんが、家族の仕事の都合で2022年12月から北京市で暮らしている。3月25日には在中国大使館で日文学について北京市民らに講演した。講演を終えた綿矢さんに、中国語を学び始めたきっかけ、北京での生活ぶり、新たな作品に向けた思いなどを聞いた。 ――北京の印象は。 ◆観光地で驚いたのは、極寒の屋外でアイスをべる人たち。非常に勇敢な行為だと思い、まねしてべてみたかったのですが、勇気が出ませんでした。街の片隅に売られている山査子(さんざし)のあめなど、ど…

    「人間ドラマの気配感じる」 北京在住の作家・綿矢りささんが語る中国 | 毎日新聞
    kaikaji
    kaikaji 2023/04/11