cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
「潜伏キリシタン」と「カクレキリシタン」 映画『沈黙-サイレンス-』は、遠藤周作の長編小説『沈黙』(1966年)を原作に、『タクシードライバー』『最後の誘惑』などを監督したマーティン・スコセッシが長年の構想を実現したものである。 台湾をロケ地に、日本人俳優として窪塚洋介をはじめ、浅野忠信やイッセー尾形が重要な役どころで出演しているこの映画は、殉教と棄教のダイナミックなドラマとして優れた出来栄えになっている。 その一方で、神社にも寺院にも参拝し、ハロウィンやクリスマスを楽しむ21世紀の日本人の宗教観と照らし合わせて観ることも可能だ。そのための予備知識としてキリシタン信仰の内実について紹介してみたい。 江戸時代初期のキリシタン弾圧下で、ポルトガル人の司祭ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)が、日本での布教に尽力した恩師フェレイラ(リーアム・ニーソン)が棄教した噂に聞き、それが真実か否かを確
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