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ブックマーク / keiseiryoku.hatenablog.com (7)

  • レトリック感覚 自分用まとめ - 備忘録の集積

    書評に類するブログ記事を書くということは、 その書物を二度読むということであった。 直喩だとか隠喩だとかいったレトリックの名称それ自体は中学・高校の国語の授業で習うものだし、国語便覧を繙けば必ずまとめられている。(手元の『最新国語便覧』では「効果的な表現」に修辞法が紹介されている。目次には「レトリック」「修辞」の文字は一切ない) しかし、それにも関わらず、直喩と隠喩の両者に当に差があるのか疑問に思うことがあった。機械的に判別するなら「〜ようだ」のつく方が直喩で、「〜ようだ」がつかない方が隠喩なのだが、それでまさか納得できるはずもない。「ようだ」があってもなくても文意が通るとすれば、直喩と隠喩を使い分ける意味など無くなってしまう。ヨーダは戦犯か否か。もちろん、そんなことは誰もいっていない。両者のニュアンスが異なっていることぐらい日語のネイティブなのだから分かる。分かるのだが……では違いは

    kananaka
    kananaka 2013/02/27
    面白かった!昔から比喩の授業で分類を聞いてると「◯喩」のオンパレードに、いろんな温泉入って湯浴みしてる脳内映像に捉われたのだが、今回も比喩の海にて湯/喩あたりす。
  • 美しき世界 - 備忘録の集積

    ばあちゃんが白内障の手術を受けている。 なんでも片目ずつ手術するそうで、右目か左目か知らないけど どちらかの目は去年末に手術が済んでいる。 正月前におせちを届けにばあちゃんの家へ訪れたとき、ばあちゃんは空が青いことに驚いたと言っていた。 なんでも、ずっと灰色に見えていて、それは大気汚染のせいだと思っていたそうだ。 遠くの山も昔は紅葉が綺麗だったのに、近年は樹木が枯れてしまって汚らしいと思っていたそうだ。 ところが実際のところは今も昔と変わらず美しいままだったらしい。 空も山も美しくあらねばならない。美しいのはいいことだ。

    美しき世界 - 備忘録の集積
    kananaka
    kananaka 2012/01/13
    ツレが同じことを言う。せっかく南国暮しをしてるのに海も空も白いのだと。そう言われる度、独り寂しくなる。同じ景色を前にしても、隣の人と自分の見てる風景は別かもしれない。
  • スイカのくせにメロン味 - 備忘録の集積

    それがいかなるべ物であろうと、どういった量であろうと、祖母から与えられる以上は、受け取るのが孫の義務である。 盆休みから冷蔵庫を占領していたスイカ(果肉は黄色)は、べ始めればそれなりに手が出るが、その最初の一口が不思議と億劫であるし、冷凍庫のアイスの方が人気だったこともあって、いつまでもなくならなかった。 今朝方、僕が相手をし、やっと壊滅状態へ追い込んだのであるが、すでに傷んで柔らかくなっている部分は捨てた。ぷるぷるしているその箇所は、柿が柔らかくなってゼリーのような光沢を持っているときと同様に見えた。一口だけべてみたが、甘すぎた。スイカのくせにメロンの味がした。色合いもメロンそっくりなのだ。 ところで、僕は夜勤明けだったので風呂に入って汗を落とした。入浴後には冷凍していた桃を牛乳および氷とともにミキサーにかけた。通称は「桃ジュース」なのだが、作るたびに味が変わる。薄すぎる日もあれば

    スイカのくせにメロン味 - 備忘録の集積
    kananaka
    kananaka 2011/08/31
    『冷凍していた桃を牛乳および氷とともにミキサーに』我が家ではスムージーと呼んでおりまする。粉ミルクを使えばぬるまった後は乳児にも。ほうれん草と混ぜたポパイのくせにピーチ姫が我が母と娘の好み^^
  • 『人生論ノート』――幸福について - 備忘録の集積

    人は誰でも、幸せ探す、旅人のようなもの 疑いなく確かなことは、過去のすべての時代においてつねに幸福が倫理の中心問題であったということである。ギリシアの古典的な倫理学がそうであったし、ストアの厳粛主義の如きも幸福のために説欲を説いたのであり、キリスト教においても、アウグスティヌスやパスカルなどは、人間はどこまでも幸福を求めるという事実を根として彼らの宗教論や倫理学を出立したのである。 三木清『人生論ノート』 ふたつめの章は、「幸福について」 人生論ノート (新潮文庫)posted with amazlet at 11.06.05三木 清 新潮社 売り上げランキング: 16862 Amazon.co.jp で詳細を見る 読むための足がかり 『人生論ノート』を読んでいて興味深いのは、抽象と具体の意味の逆転現象にある。私が*1抽象的だと思っているものの一部分を、三木清は具体的だと説明するし、三木

    『人生論ノート』――幸福について - 備忘録の集積
    kananaka
    kananaka 2011/06/16
    『ひとが外套を脱ぎすてるようにいつでも気楽にほかの幸福は脱ぎすてることのできる者が最も幸福な人』『幸福は表現的なものである。鳥の歌うが如くおのずから外に現われて他の人を幸福にするものが真の幸福である』
  • 真の小説嫌いが書いた最上の小説 - 備忘録の集積

    キャッチコピー 著者:アンドレ・ブルトン 題名:ナジャ 1926年 『ナジャ』が世に出る 1963年 『ナジャ』著者による全面改訂版が出る この書物が多くの人の手に開かれるように、キャッチコピーを考え、エントリの題名とした。 真に小説を批判できるものは、小説の構造について熟知しているものに違いない。そして小説の持つあざとさや粗雑さ、身勝手な捏造といった多くの欠陥についても承知していることだろう。そのような人物がそれでも書かずにはいられなかった小説とは――? そして執筆して後、晩年になって多くの訂正を行ってまで完成させずにいられなかった理由とは――? 導入 私は作品について多くを語ることはできない。必要十分に理解するためには、ブルトンが記した『シュールレアリスム宣言』を読み、理解する必要があるし、もちろん、できればの話だが、その内容を実践してみるべきだろう。加えて、ブルトンが愛読したはず

    真の小説嫌いが書いた最上の小説 - 備忘録の集積
    kananaka
    kananaka 2011/05/16
    『春先の雪よりも溶けやすい記憶の箱に封をして、その傍から封をしたことを忘れ、次に開けようとしたときには、箱ごと、跡形も残っていない』keiseiryokuさんの覗き穴から見たブルトンの世界、素敵です
  • 猫も杓子も - 備忘録の集積

    私が書斎の掃除を万事のこりなく終えて台所と居間の手入れをこちらは手抜きにて仕上げた後にコーシーなど淹れて書斎に戻ってみれば、風を通しておくために開け放していた窓から入り込んだのか黒が一匹通販で買ったロッキングチェアの上に座して前足で机の上に開かれていたのペエジをめくっているではないか。角張って場所ばかり取っては不注意な私の小指の爪をたびたび砕いてきた巨大な机は廊下から書斎へ通じる戸と向かい合わせになっていたので、私と君も面と向かい合うこととなった。しかしそこはふてぶてしい君であった。一寸、私に注意を向けたふうであったにも関わらず、そんな仕草すらなかったと断じるがごとくペエジに目線を落としているのである。私がゆっくりと近づいて、手に持っていたコーシーカップを机の端に置くと、まァこういった意味深な君にはありがちなことなのだが、上目遣いの一瞥をくれた後、流暢な人語で口をきいた。 「貴兄

    猫も杓子も - 備忘録の集積
    kananaka
    kananaka 2010/08/16
    真夏の白昼夢に紛れ込んだような読後感。猫君の仕草や表情が目に浮びました。
  • はてな放浪記、読み物を求めて - 備忘録の集積

    はじめに 私は脳髄の空腹を満たしてくれるような美味しい文章に出逢ったとき、ブックマークで「読み物」のタグをふってとっておくのですが、気が付けば「読み物」タグをふった記事は百を軽く越えてしまっていました。 はじめの頃こそ「読み物」タグのなかでも階級付けを行うつもりがあったのですが、そもそも高い階級にヒットしていなければ「読み物」タグをふってないことに気づきました。おかげでまとめにくい。どうやってまとめればいいのやら。 いつかまとめようと思っていながら、一年経ったときに何もせず、ブクマ数100を超えたときにも何もせず、このまま放っておいたら永久にまとめないような気がして、荒っぽいながら強引にまとめてしまいたいと思います。 もしもし はてなに住まうマダムはなぜ面白いものを書けるのでしょう? エロワード連発なのに清々しいのはなぜでしょう? もしもし亀よ、亀さんよ、と歌えば、あらやだエロい。日常のあ

    はてな放浪記、読み物を求めて - 備忘録の集積
    kananaka
    kananaka 2010/03/24
    自分もファンのブロガーさんが取り上げられてて、すんごく嬉しい^^
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