テクニカルライター/コラムニストの小寺信良さんによる「techな人が家事、子育てをすると」というテーマの連載(ほぼ隔週木曜日)の第45回(これまでの連載一覧)。今回のお題は「PTA広報紙の無駄を洗い出す」。 文・写真:小寺 信良 学校単位のPTAを見ていると、会長や本部役員は2〜3年歴任する人が多い。自薦や他薦により、子供に貢献したいという気持ちが強い人がなるので、それはそうだろう。一方で各クラスから選出される委員のほうは、数年やるという人は少ない。ほとんどの人は1年やっただけで、疲弊してしまう。 この差はなんなのか。昨年1年間広報委員長というのをやって感じたのは、各委員会組織の決定権のなさである。各委員会は、実質的に本部の下働きでしかない。委員会の裁量で決定できることはわずかで、最終的には本部の承認がなければ何も決められないのである。 だから委員になった保護者は、多くの制約の中で「昨年通