中国科学技術大学の研究者達は、スーパーキャパシター(二重電解層コンデンサー)の電極材料に使うカーボンエアロゲルを木材から作る方法を発見し、ドイツ化学会誌『Angewandte Chemie』に発表した。スーパーキャパシターは短時間で充電できるため、次世代EVの蓄電方式として期待されている技術だ。 スーパーキャパシターの電極材には大きな表面積と良好な導電性が必要とされるが、1gあたり数100平方メートルの表面積を持つ超軽量導電性材料であるカーボンエアロゲルは有力な電極材になる。 ただし、グラフェンやカーボンナノチューブ前駆体を使ってカーボンエアロゲルを生産する方法には、コストが高くかつ環境負荷が高いという課題がある。そこで、中国科学技術大学の研究者達は、様々な前駆体を試し、その結果、安価で持続可能性のあるソースとして木材パルプを発見した。 研究者らは、木材由来のナノセルロースから微孔性ヒドロ