約14億円の債務超過 日本最大の電気自動車(EV)普通充電ステーションの提供企業で、政府系ファンドの産業革新投資機構(JIC)から約40億円の資金を調達したENECHANGE(エネチェンジ・東証グロース)が、7月9日に有価証券報告書を提出した。10日が提出期限だっただけに上場廃止は免れたものの、'24年2月に公表した決算に比べて売上高は約22億円減少し、営業損失は約10億円膨らみ、約14億円の債務超過に陥った。 エネチェンジは、エネルギープラットフォーム事業(顧客の電力/ガス会社の切り替え)、EV充電事業(EV充電器の設置や課金アプリの提供)、エネルギーデータ事業(電力・ガス・EVサービス向けクラウド型DXサービス事業)の3つを柱にしており、城口洋平社長の華麗なる経歴と多彩な人脈で、かねて注目を集めていた。 城口氏は灘中、灘高、東大法学部を経て英ケンブリッジ大学工学部に学び、'13年にイギ