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ブックマーク / sorae.info (22)

  • スペースXが大型ロケット「スーパーヘビー」着水の瞬間を捉えた動画を公開

    こちらはアメリカの民間宇宙企業SpaceX(スペースX)が公式Xアカウントを通じて公開した動画です。日時間2024年6月6日夜に実施された同社の新型ロケット「Starship(スターシップ)」第4回飛行試験で使用された1段目の大型ロケット「Super Heavy(スーパーヘビー)」が、計画通りメキシコ湾の海上へ軟着水する様子が24秒間にまとめられています。 動画では、上空から降下してきたSuper Heavyがエンジンを点火して減速しながら海面へ迫っていく様子を捉えた映像(※着水予定区域に設置されたブイのカメラで撮影されたものと思われる)に続いて、Super Heavy側のカメラで捉えた着水の瞬間を見ることができます。ちなみに、Super Heavyの全長は71mで、大型旅客機であるBoeing(ボーイング)777-300ER型機の全長73.9mとほぼ同じです。 【▲ 大型宇宙船「Sta

    スペースXが大型ロケット「スーパーヘビー」着水の瞬間を捉えた動画を公開
  • 約7億年前の全球凍結「スターティアン氷期」はなぜ起きた? その謎に迫る研究

    地球はその歴史の中で、表面全体が氷河に覆われる「全球凍結(スノーボールアース)」が何度か起こったと推定されています。しかし、なぜ全球凍結が起きたのか、またどのように “解凍” されたのかについてのメカニズムはほとんど分かっていません。 約7億年前に起こったとされる全球凍結レベルの極端な氷河期「スターティアン氷期」の発生原因を、地質記録とシミュレーションによって調査したシドニー大学のAdriana Dutkiewicz氏などの研究チームは、火山からの二酸化炭素放出量が少なくて岩石の風化による二酸化炭素の吸収が多かったために、大気中の二酸化炭素濃度が現在の半分以下まで減少したことが原因であると推定した研究成果を発表しました。興味深いことに、この状況は遠い未来に地球で起こる状況と似ています。 【▲図1: 全球凍結した地球の想像図(Credit: Oleg Kuznetsov)】■赤道すら凍りつく

    約7億年前の全球凍結「スターティアン氷期」はなぜ起きた? その謎に迫る研究
  • 直径約13億光年の巨大構造物「ビッグ・リング」を発見 宇宙原理に反する構造か

    私たちの宇宙について、広い目線で見れば天体や物質の分布が均質であるという「宇宙原理」が広く信じられています。しかし近年の観測では、宇宙原理に反すると思われる巨大構造物(宇宙の大規模構造)がいくつも見つかっています。 セントラル・ランカシャー大学のAlexia Lopez氏は、地球から約92億光年離れた位置(※)に、直径が約13億光年にも達する巨大構造物「ビッグ・リング(Big Ring)」を発見したと、アメリカ天文学会(AAS)の第243回会合の記者会見で発表しました。Lopez氏は2021年にも同様の巨大構造物である「ジャイアント・アーク(Giant Arc)」を発見していますが、両者は非常に近い位置と距離にあります。これは宇宙原理に疑問を呈する発見です。 ※…この記事における天体の距離は、光が進んだ宇宙空間が、宇宙の膨張によって引き延ばされたことを考慮した「共動距離」での値です。これに

    直径約13億光年の巨大構造物「ビッグ・リング」を発見 宇宙原理に反する構造か
    kaorun
    kaorun 2024/01/31
    「巨大構造物」ではなく「超巨大構造」とちゃうん? 原文だと「ultra-large structure」ってなってるで? 機械翻訳でも構造物にはならんのだが...
  • 月の中心部に固体の「核」を発見 過去の大規模なマントル転倒の証拠も

    地球唯一の自然衛星である「月」の内部構造は、惑星科学における長年の謎でした。20世紀前半までは、月の内部は地球のような層ごとに分かれた構造をしているのか、それとも火星の衛星フォボスやダイモスのように均質な構造をしているのかすらも不明だったのです。この謎に大きな進展があったのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の「アポロ計画」によって月面に地震計が設置されてからでした。 地震波の性質(速度、屈折角、減衰の度合いなど)は、通過する物質の性質(密度、温度、固体か液体かなど)によって変化することが知られており、地球の内部構造は地震波の観測を通して推定されています。月にも「月震」と呼ばれる地震活動があることが地震計の設置により判明したため、測定された地震波のデータを元に月の内部構造を推定することができます。これにより、月には地球と同じような層状の内部構造があるらしいことが明らかにされました。 ただし、

    月の中心部に固体の「核」を発見 過去の大規模なマントル転倒の証拠も
  • 9時間55分30秒。自転する木星のリアルタイム動画をJAXA惑星科学者が公開

    【▲ 9 Hour 55 Min 30 Sec of JUPITER Rotating in Real-Time – With Background Music】 (Credit: James O'Donoghue; Imagery from NASA/ESA/Hubble/A. Simon(GSFC)/J. Schmidt) 漆黒の宇宙に浮かぶ雄大な木星の姿を眺めながら音楽を楽しむ。そんな印象を受けるこちらの動画、再生時間はなんと10時間弱に及びますが、これにはしっかりとした理由があります。 動画を作成したのは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属する惑星科学者のJames O’Donoghue(ジェームズ・オドノヒュー)さんです。オドノヒューさんはこれまでにも太陽系の天体に関するさまざまな動画を公開しています。 【▲ 木星の自転をリアルタイムで再現した惑星科学者ジェームズ・オドノヒュ

    9時間55分30秒。自転する木星のリアルタイム動画をJAXA惑星科学者が公開
  • NASAが火星ヘリ撮影の「空撮動画」を公開。飛行距離&最高速度の記録更新

    【▲火星の表面で初飛行の時を待つ火星ヘリコプター「Ingenuity」。火星探査車「Perseverance」が2021年4月5日に撮影(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU)】日時間2021年2月19日朝に火星のジェゼロ・クレーターへ着陸したアメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Perseverance(パーセベランス、パーシビアランス)」には、重量1.8kgの小型電動ヘリコプター「Ingenuity(インジェニュイティ)」が搭載されていました。 2021年4月に史上初の「地球以外の天体における航空機の制御された動力飛行」に成功した後も、Ingenuityは飛行を続けています。もともと1か月間で最大5回の試験飛行を前提に設計された機体ですが、Ingenuityのミッションは2022年9月まで延長されており、2022年5月28日時点で飛行回数は28回を数えます。

    NASAが火星ヘリ撮影の「空撮動画」を公開。飛行距離&最高速度の記録更新
  • 大小さまざまなブラックホール連星を描いた動画、NASAが公開

    【▲ 天の川銀河と大マゼラン雲にある22組のブラックホール連星(動画より)(Credit: NASA's Goddard Space Flight Center and Scientific Visualization Studio)】まずは以下の動画をご覧下さい。真っ黒くて小さな何かを取り囲むように渦巻く赤色の雲と、そのかたわらで輝く天体の大小様々なペア。アメリカ航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センターが公開したこの動画では、天の川銀河と大マゼラン雲(大マゼラン銀河とも)で見つかっている22組のブラックホール連星(ブラックホールを含む連星)が、それぞれ同じ縮尺で描かれています。 動画におけるブラックホール連星の公転周期は、現実の約2万2000分の1に短縮。恒星の赤色から青白色までの色合いは、太陽と比較した表面温度(0.45~5倍)を示しています。また、連星の公転軌道面の傾きは、地

    大小さまざまなブラックホール連星を描いた動画、NASAが公開
  • 小さいからこそ特別なクレーター、NASA火星探査機が撮影した「エアリー0」

    【▲ 火星のクレーター「エアリー0」(Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona)】こちらは火星のメリディアニ平原にある直径790mの比較的小さなクレーターを捉えた画像(疑似カラー)です。アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)」によって撮影されました。火星の表面には大小様々なクレーターが数多く存在していますが、このクレーターはそのなかでも特別な存在と言えます。 クレーターの名前は「エアリー0(ゼロ)」(Airy-0)。直径43kmのクレーター「エアリー」(Airy)の内部に存在しています。エアリー0の中心位置は緯度が南緯5.07度ですが、経度は0度、言い換えれば火星の初子午線と一致しています。それもそのはずで、エアリー0は地球におけるグリニッジ天文台のように、火星の初子午線を定義するため

    小さいからこそ特別なクレーター、NASA火星探査機が撮影した「エアリー0」
  • アタカマ砂漠のガラス化地帯は彗星の「巨大な空中爆発」で形成されたことが判明

    【▲アタカマ砂漠にある高熱によってガラス化した地帯の画像。75kmほどに渡って帯状に点在しています(Credit:P.H. Schultz, Brown University)】アメリカのブラウン大学は11月2日、ブラウン大学の研究者を中心とする研究チームが、チリのアタカマ砂漠にある、75kmほどに渡って帯状に点在する高熱によってガラス化した地帯が、12000年ほど前に、彗星が巨大な空中爆発(a truly massive explosion)を起こしたことによってつくられたと考えられることを明らかにしたと発表しました。 【▲丸で囲われた部分がガラス化した地帯が存在する場所になります(Credit: P.H. Schultz, Brown University)】南米チリにあるアタカマ砂漠には75kmほどに渡って帯状に点在する高熱によってガラス化した地帯があります。しかし、このガラス化した

    アタカマ砂漠のガラス化地帯は彗星の「巨大な空中爆発」で形成されたことが判明
  • 公転周期113日、水星よりも太陽に近付く小惑星「2021 PH27」が発見される

    【▲ 小惑星「2021 PH27」(右上)を描いた想像図。小惑星の左下にあるのは水星(Credit: CTIO/NOIRLab/NSF/AURA/J. da Silva (Spaceengine))】米国科学財団(NSF)の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)は、地球の公転軌道よりも内側で太陽を周回する小惑星「2021 PH27」が見つかったことを発表しました。2021 PH27は直径約1kmで、公転周期は既知の小惑星としては最短の113日とされています。 ■太陽最接近時の距離は約2000万km、表面温度は摂氏約500度2021 PH27は現地時間2021年8月13日、チリのセロ・トロロ汎米天文台にある「ブランコ4m望遠鏡」の観測装置「ダークエネルギーカメラ(DECam)」によって撮影された画像をチェックしていた、カーネギー研究所のScott Sheppard氏によって発見されまし

    公転周期113日、水星よりも太陽に近付く小惑星「2021 PH27」が発見される
  • 火星の「クレータートリオ」 欧州・ロシアの火星探査機が撮影

    【▲ 火星のルナエ高原にある並んだ3つのクレーター(Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS)】こちらは火星の北半球にあるルナエ高原(Lunae Planum)の一部を周回軌道上から撮影した画像(疑似カラー)です。直径1km~4.5km程度の大小3つのクレーターがまるで一列に並ぶように形成されていて、その周りにも小さなクレーターが点在しているのがわかります。 欧州宇宙機関(ESA)によると、タルシス三山とも呼ばれる3つの火山(アスクレウス山、パヴォニス山、アルシア山)の東に位置するルナエ高原は、タルシス三山から流れてきたとみられる溶岩に覆われています。3つのクレーターのうち一番大きなものについては縁の内側に層が見えるといい、この地域に何度も溶岩流が流れてきたことを意味する可能性があるようです。 画像は欧州およびロシア共同の火星探査ミッション「エクソマーズ」の周回探査機「トレ

    火星の「クレータートリオ」 欧州・ロシアの火星探査機が撮影
    kaorun
    kaorun 2021/08/19
    出っ張って見えてしまったら、写真を逆さにして見るといい。
  • 非常に変わった点滅をする巨星、天の川銀河の中心近くで発見

    【▲ 今回発見された天の川銀河の中心の近くに存在する非常に変わった点滅をする巨星VVV-WIT-08の想像図。濃い茶色の物体はVVV-WIT-08と連星をなす伴星の円盤(Credit: The University of Cambridge、Amanda Smith)】イギリスのケンブリッジ大学は6月11日、ケンブリッジ天文学研究所(Cambridge’s Institute of Astronomy)のリー・スミス博士が率いる研究チームが、私達の天の川銀河の中心の近くで、非常に変わった点滅をする巨星「VVV-WIT-08」を発見したと発表しました。研究チームによれば、点滅の原因はまだよく解っておらず、既知の変光星(明るさを変える星)の分類には当てはまらない可能性があるといいます。 VVV-WIT-08は、天の川銀河の中心の近く、地球から2万5000光年以上離れたところにあります。その大き

    非常に変わった点滅をする巨星、天の川銀河の中心近くで発見
  • 有人火星探査の目的地に?アルカディア平原の地下浅いところに氷河か

    【▲ 火星の中緯度地域にある岩と塵に覆われた氷河とみられる地形を描いた想像図。NASAの探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」の観測データをもとに作成(Credit: Kevin Gill / Flickr)】ウェスタンオンタリオ大学のShannon Hibbard氏らの研究グループは、火星の北半球に広がるアルカディア平原の地下に埋もれている氷河の証拠を示した研究成果を発表しました。研究グループはアルカディア平原について、平坦な地形で着陸がしやすく、比較的緯度が低い地域でありながらも「その場資源利用(ISRU:In-Situ Resource Utilization)」の一環として地下の氷を利用できる可能性もあることから、将来の有人探査における着陸地点として有望だとしています。 これまでの探査機による観測によって、火星の地下には水の氷が存在することが明らかになっています。アメリカ航空

    有人火星探査の目的地に?アルカディア平原の地下浅いところに氷河か
    kaorun
    kaorun 2021/06/04
  • 土星内部に降るヘリウムの「雨」 新たなシミュレーションモデルで明らかに

    ジョンズホプキンス大学(Johns Hopkins University)の新たなコンピュータシミュレーションによる研究は、土星の内部構造に興味深い視点を提示し、ヘリウムの「雨」(helium rain)の厚い層が土星の磁場に影響を与える可能性を示唆しています。この研究結果は2021年5月5日「AGU Advances」誌に公開されました。 【▲ この図は土星の内部を示しており、厚い「不溶性ヘリウム」の層があり、ヘリウムの塊がコアに向かってゆっくりと落ちていきます(Credit: Yi Zheng (HEMI / MICA Extreme Arts Program))】何十年もの間、惑星科学者は、土星の内部はほとんどが水素とヘリウムであると考えていました。しかし、これらの元素の分布と内部での物理的状態は不明のままでした。土星は、磁場がその回転軸とほぼ正確に整列している(軸対称性である)こと

    土星内部に降るヘリウムの「雨」 新たなシミュレーションモデルで明らかに
  • 地球はダークマターでできた「髪の毛」に囲まれている?

    もしかすると地球は、ダークマター(暗黒物質)でできた「髪の毛」に囲まれているのかもしれません。 【▲ ダークマターの「髪の毛」(フィラメント)に囲まれた地球の想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech)】この画像は2015年に発表された研究論文をもとにイラスト化されたものです。地球の周辺に筋状のものが描かれており、ウニのとげのようにも見えます。研究はNASAのジェット推進研究所(JPL)のGary Prézeau氏によるもので、ダークマターが長いフィラメントのようになっていることを提唱しています。 ■ダークマターとは?特集「謎に包まれた仮説上の物質『ダークマター』とは?」にあるように、ダークマターは宇宙のすべての物質・エネルギーのうち約27パーセントを占めると言われています。私たちの身の回りにあるような通常の物質はわずか5パーセントほどとされていますので、それに比べると4分の

    地球はダークマターでできた「髪の毛」に囲まれている?
  • 天の川銀河が周期的に地球にもたらす大量絶滅とは?

    天の川銀河の画像。真ん中の丸く膨らんだ部分をバルジ、その周りの円盤状の部分をディスクという。( Image Credit:NASA/Serge Brunier )ニューヨーク大学のマイケル・ランピーノ教授などからなる研究チームは12月10日、陸上生物の大量絶滅が、すでに知られている海洋生物の大量絶滅と同様に約2750万年の周期で引き起こされていることが解ったと発表しました。研究チームによれば、これらの大量絶滅には、天の川銀河における太陽系の運動が深く関係している可能性があるといいます。 まず、研究グループは陸上生物の大量絶滅に関する記録を統計的な手法などを使って詳しく分析しました。すると、過去3億年の間に約2750万の周期で10回の陸上生物の大量絶滅が起こっていることが解りました。 そして、そのうちの8回は、海洋生物の大量絶滅と同時期に起こっており、非常に大規模な火山活動を伴っていました。

    天の川銀河が周期的に地球にもたらす大量絶滅とは?
  • ボイジャーが離脱した太陽圏は球形ではなく、やはり彗星のような形か

    長く伸びる太陽圏の尾(ヘリオテイル)を描いた想像図(Credit: NASA’s Scientific Visualization Studio/Conceptual Imaging Lab)1977年に打ち上げられたNASAの無人探査機「ボイジャー1号」と「同2号」は、どちらも「太陽圏(Heliosphere:ヘリオスフィア)」を離脱して星間空間に到達したとみられています。この太陽圏の形が3年前に発表された研究において指摘されたような球形ではなく、以前から考えられてきたように彗星のような形をしていたとする研究成果が発表されています。 ■NASAの観測衛星IBEXによる11年分以上の観測データから分析太陽圏は太陽風と星間物質が混ざり合う境界面である「ヘリオポーズ(Heliopause)」から内側の領域を指す言葉です。太陽風が星間物質と衝突して速度が落ち始める部分は「終端衝撃波面(Termi

    ボイジャーが離脱した太陽圏は球形ではなく、やはり彗星のような形か
  • エンケラドゥス、生命存在の可能性高まる。噴出した水溶性の有機化合物を発見

    土星の衛星「エンケラドゥス」から宇宙空間へ噴出した氷粒に、これまで未確認だった有機化合物が含まれていたことがわかりました。NASAのジェット推進研究所(JPL)と欧州宇宙機関(ESA)から10月2日付で発表されています。 カッシーニが撮影した土星の衛星「エンケラドゥス」の疑似カラー画像(Credit: NASA/JPL/Space Science Institute)■アミノ酸につながる有機化合物の存在を確認見つかったのは、窒素を含むアミンや、酸素を含むカルボニル基を持った有機化合物です。これらの化合物は、地球ではアミノ酸の生成にも関与することが知られています。 今回見つかった有機化合物は、Nozair Khawaja氏らの研究チームによって、2017年にミッションを終えた土星探査機「カッシーニ」による土星の「E環」と呼ばれる環の観測データを解析することで発見されました。 E環は土星の環の

    エンケラドゥス、生命存在の可能性高まる。噴出した水溶性の有機化合物を発見
  • NASAの宇宙望遠鏡は見ていた! 恒星がブラックホールに引き裂かれるレアな現象

    NASAは9月27日、数億光年先の銀河で恒星がブラックホールに引き裂かれる様子を、系外惑星探査衛星「TESS」がキャッチしたことを明らかにしました。 ブラックホールに引き裂かれて降着円盤になった恒星の想像図関連:ブラックホールはどう見える? NASAが新しいシミュレーション動画を公開 ■天の川銀河での発生確率は1万年~10万年に1回この現象が観測されたのは、地球からおよそ3億7500万光年先にある銀河「2MASX J07001137-6602251」の中心部。今年の1月29日、超新星を発見するために20基の天体望遠鏡で全天を観測しているネットワーク「ASAS-SN」によって、最初に増光現象が確認されました。 発生された場所は、当時TESSが観測を行っていたエリアの中でした。TESSは太陽系外惑星を発見するべく、空の同じ場所を27日間ずっと観測し続けます。そのため、TESSの観測データは、超

    NASAの宇宙望遠鏡は見ていた! 恒星がブラックホールに引き裂かれるレアな現象
  • ブラックホールはどう見える? NASAが新しいシミュレーション動画を公開

    ブラックホールの見え方をシミュレートした想像図(静止画)NASAは9月26日、ブラックホールの見え方を視覚化した一連のシミュレーション動画を公開しました。こちらはそのひとつで、ブラックホールを横から観察するとどのように見えるのかをシミュレートしたものになります。 ■見えているのは「吸い込まれかけたガス」が輝く降着円盤といっても、光さえも抜け出すことができないブラックホールを直接見ることはできません。オレンジ色に輝いているのは、ブラックホールに吸い込まれかけている高温のガスなどが高速で周回する「降着円盤」と呼ばれるもの。円盤と名付けられてはいますが、その中心にはブラックホールがあるので、実際には幅の広い輪のような構造をしていると考えられています。 動画では、左向きに回転している降着円盤をやや斜め上から見下ろしたときの様子が再現されているのですが、右からブラックホールの裏側に回り込んでいくはず

    ブラックホールはどう見える? NASAが新しいシミュレーション動画を公開