【▲ 火星の中緯度地域にある岩と塵に覆われた氷河とみられる地形を描いた想像図。NASAの探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」の観測データをもとに作成(Credit: Kevin Gill / Flickr)】ウェスタンオンタリオ大学のShannon Hibbard氏らの研究グループは、火星の北半球に広がるアルカディア平原の地下に埋もれている氷河の証拠を示した研究成果を発表しました。研究グループはアルカディア平原について、平坦な地形で着陸がしやすく、比較的緯度が低い地域でありながらも「その場資源利用(ISRU:In-Situ Resource Utilization)」の一環として地下の氷を利用できる可能性もあることから、将来の有人探査における着陸地点として有望だとしています。 これまでの探査機による観測によって、火星の地下には水の氷が存在することが明らかになっています。アメリカ航空