デジタル住民票を兼ねたNFTの発行プロジェクト「Nishikigoi NFT」は、新潟県長岡市の山古志地域で2021年2月に始まった。人口約800人の地域に、すでにNFTホルダーであるデジタル村民は1600人超え(23年9月28日時点)。今夏始まった第三弾の販売では、10000人に増やすことを目指す。 手がけるのは、スモール・ジャイアンツ イノベーターの林篤志。「Local DAO」という新たな自治体の仕組みづくりに挑戦する山古志から、林はどのような未来を描くのか。 ──2021年12月に「Nishikigoi NFT 」の販売を始めてから、仮想コミュニティとリアルの間でどのような相互作用が生まれていますか。 NFTホルダーの3割が実際に山古志を訪れるなど、リアルとデジタルの距離感は、発行から1年半経って確実に近づいてきています。 例えば、お祭りを一緒に作ったり、雪かきツアーと称してデジタ