SNSや動画サイトなど、「ソーシャルメディア」を見ていると、気づかぬうちに似たようなジャンルの投稿や動画ばかりが表示されていることがある。「レコメンド(おすすめ)」という機能によるものだ。 レコメンドは、見る人ごとに情報を「カスタマイズ」してくれて便利な半面、人々の思考を偏らせ、社会が分断に向かったり選挙結果に影響したりしてしまう危険性も指摘されている。実際に、スマートフォンがどのように「染められる」のか、記者が実験してみた。 「キャンプ」→「財務省解体デモ」 ソーシャルメディアに詳しい兵庫県立大の土方嘉徳(ひじかたよしのり)教授の監修のもと、30~40代の記者5人が参加した。総務省の調査で、10~40代の9割以上が使用しているとされたユーチューブを使い、比較対象として、グーグルの検索エンジンも使った。 まず5人は、アンドロイドのスマホでグーグルアカウントを新たに作った。検索や閲覧履歴が「
