日銀の黒田総裁 (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る ジム・ロジャーズ氏 日銀のETF累計買い入れ額と時価 (週刊朝日2020年10月2日号より) 「安倍辞任」で世界的投資家、ジム・ロジャーズ氏が動いた。本誌に対し、日本の金融商品「日本株ETF(上場投資信託)」を買い増したことを明かしたのだ。2013年に日本銀行・黒田東彦総裁の異次元緩和が始まり、今や日銀が時価39兆円分まで購入したETF。その行き着く先は……。 【グラフで見る】日銀のETF累計買い入れ額と時価 ジム氏も日銀の買い続行を見越して買い増ししたのだろうが、際限のない「官製相場」はさまざまなゆがみを生み、市場に負のマグマがたまり続けている。 市場では「日銀の出動ルール探し」が日常化している。どうなれば日銀がETFを買いに来るのかを予想して、それがわかれば先回りをして一儲けしようとする動きだ。 一時はTOPIXが午前中に「0