ヒットを生み出す手法というのは、時代によって変化するのでしょうか。 高原:ヒット商品を生み出すということを野球で例えれば、そのカテゴリーにあるすべてのボールをヒットにする方法と、ど真ん中をホームランにする方法というのは必然的に異なります。成熟期は、多様なターゲットを捉えて、こつこつ進塁打を打っていく感覚です。もう1つ、ほかの人には、せいぜいヒットにしかならないと思われていたボールを、手間を掛けてホームランにするというやり方もあります。この2つが、これからのヒット商品の生み出し方です。 例えば、ユニ・チャームは、パンツ型の紙おむつが一番の得意分野です。昼間に使うレギュラーの紙おむつに加えて、トレーニングのときのトレパンマンだとか、寝るときに使うオヤスミマンというものがあります。(テープ型オムツが主力の)プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)も最初は同じ様なトレーニング用の紙おむつというのを