「IoT」(モノのインターネット)というワードがITの話題の中心となってから数年、人々はさまざまな機器から得られる情報を組み合わせることで新しい価値を生み出そうと熱心だ。無数のデータが飛び交う情報化社会にパラダイムシフトが起きようとしている今、米テキサス州オースティンで開催された「DELL EMC World 2016」の一角で、IoTを活用した最新事例を見た。 工事現場の危険リスクを数値化 超大型クレーンなどの重機械が稼働する製造業の現場では、従業員がけがしないように高度な安全確保が求められる。このような課題解決に有効な手法として展示されていたのが、センサーデバイスを活用した「事故リスクのリアルタイム分析」だ。 重機械の各所にセンサーを配置し、クレーンの方向、アームの伸縮具合、つり上げている荷物の重さ、ロープの伸縮具合――といったデータをWeb上に送って数値化。別のクレーンとの位置関係や