菅直人内閣に対する不信任決議案が1日にも提出される。東日本大震災や福島第1原発事故への稚拙極まる対応に、国民世論も愛想を尽かし始めている。国会の大論争となった第1原発1号機への海水注入中断問題を、いち早く指摘した自民党の安倍晋三元首相が、夕刊フジ連載「突破する政治」の特別インタビューに応じた。官邸迷走の驚くべき実態から、菅首相がもたらす日本経済の危機などを一気に語った。 ――海水注水中断問題の実態を、安倍氏はメルマガで指摘した 「原発事故直後、官邸が流したのは『菅首相が、海水注入を渋る東京電力を説き伏せて、海水注入を指示した』というストーリーだった。マスコミも『首相の英断』と報じた。しかし、私には全く違う核心情報が複数ルートから届けられた」 ――いつごろか 「マスコミが問題を報じる2週間ほど前だ」 ――結局、官邸のストーリーはウソだった 「この問題について、政府発表も東電発表も