朝潮や朝青龍の横綱ら幾多の関取衆を輩出し続けてきた角界屈指の名門・高砂部屋から、関取が途絶えることが確実になった。同部屋ただ1人の関取で十両の朝赤龍(35)が、幕下の希善龍に敗れ4勝11敗となり、来年1月の初場所(8日初日、両国国技館)での幕下陥落が確実。十両昇進力士もおらず、初場所では関取が不在になる。 同部屋は1878年(明11)の部屋創設から足かけ139年、関取を輩出し続け、東西相撲協会合併後で唯一、関取衆を絶やしたことがない。その伝統が途切れることに朝赤龍は「これまでの関取衆、先輩たちに申し訳ない。伝統ある歴史を自分で途切れさせたくなかった」と唇をかみしめ、師匠の7代目高砂親方(元大関朝潮)は「頑張った結果で朝赤龍に責任はない。新しい歴史を作るぐらいの気持ちで前向きに取り組みたい」と語った。来場所は陥落するであろう朝赤龍や朝弁慶、石橋、玉木らが、幕下上位から十両昇進を目指す。更新し