大阪北部地震で倒壊した高槻市立寿栄小学校のブロック塀=平成30年6月18日午前10時50分、大阪府高槻市(沢野貴信撮影) 最大震度6弱を観測し、死者6人、6万棟を超える住宅被害に見舞われた大阪北部地震は、18日で発生から5年。ブロック塀倒壊による犠牲者が出たことから、自治体によっては危険なブロック塀の撤去が進む一方、域内のブロック塀の9割が危険な状態の地域もあり、対策の進捗(しんちょく)に差が開いている。犠牲者が出れば人災ともいえるだけに、専門家は「早急な対応が必要」と警告している。大阪北部地震では、大阪府高槻市立寿栄小学校で登校中の4年生の女児=当時(9)=がブロック塀の下敷きになるなど、倒壊で2人が犠牲となった。