東京都知事選は終盤戦に入ったが、ここまで街頭での選挙活動をしていない小池百合子知事が6月30日、北区の都営団地を突然「視察」に現れたことが政界関係者の注目を集めつつある。 というのも、現在、小池氏が立候補中の都知事選と合わせて、北区は都議選補選の真っ最中であり、そのタイミングでの現地入りや、突然北区入りが決まった経緯などが憶測を呼びつつあるからだ。 突然変更されたスケジュール この日の小池氏は、コロナ対策の新基準発表で注目されたが、それに先駆けた正午過ぎ、知事の「公務」として北区の桐ヶ丘団地を訪れていた。目的は老朽化した団地アパートの建て替え状況の視察だったという。 実は、小池氏は桐ヶ丘団地への視察に先立ち、杉並区の都営住宅を同じ目的で訪問していたが、この桐ヶ丘団地の視察は前日になって突然追加されたものだった。6月24日付で当初発表された都のプレスリリースには29日付での「再変更」の印鑑が