エコパのゴール裏に出現した札幌のビッグフラッグ。サポーターは気合十分【 photo by 宇都宮徹壱 】 ■「ヤンツーの誕生日を国立で祝おう!」 東京駅から飛び乗った新幹線こだまの自由席は、思いのほか空いていた。品川駅に到着すると、まなじり決した札幌のサポーター数名が乗り込んでくるのが見える。千歳空港から空路、羽田へ。そこから品川に出て、新幹線に乗り換えて掛川へ。帰省ラッシュの折だけに、札幌サポーターの熱意には頭が下がる思いである。 暮れも押し迫った29日、天皇杯は静岡エコパスタジアムと東京・国立競技場で準決勝2試合が行われることになっていた。これから向かう静岡エコパのピッチに立つのは、ガンバ大阪とコンサドーレ札幌。札幌はJ2ながら、それでもJ1勢を3チームも撃破しての初の準決勝進出である。この戦績だけでも立派であるが、札幌の場合は雪国ゆえのハンディ(福島、神奈川と合宿地を転々としている