[fromNumber696号] レッズの大型補強は○。ただし独走させては×。 浅田真樹=文 text by Masaki Asada 年々、オフの移籍市場が活発になっている。それも、いわゆる“ゼロ提示”を受けた選手というのではなく、新旧のA代表クラスや、U―22代表クラスの大物が目立つ。他競技と比べて、サッカーの選手寿命は決して長くはない。成長できる環境や、出場機会を求めて、移籍するのは当然の考え方だ。 このオフの移籍市場を引っ張っているのは、言うまでもなく、浦和である。昨季は実質、阿部勇樹ひとりで、量より質の補強だったが、今季はエジミウソン、梅崎司など、量の面でも積極的だ。最後に高原直泰を加えたことで、大型補強のインパクトはさらに強まった。 浦和のこうした動きについては、眉をひそめる向きもあろうが、私自身は歓迎すべきことだと考えている。プロ野球のように、固定された