2006.02.26 若者は誰を真似ているのか カテゴリ:その他 若者が学ばなくなった、働かなくなったということが問題になっている。 その議論の様子を眺めていると、どうもそこにはいくつかの問題点があるように思える。一つの問題点として、人は自分と異なる世代、とくに若い世代に対しては自分の世代との相違点を強調しすぎる傾向をもつということがある。 学ばなければならない、働かなければならないということは、社会生活を営む上であまりにも自明のことがらである。それをあたりまえと思わないまったく新しい新人類が出現してきている、これは一大事である、という議論の立て方がその典型である。 しかし考えてもみてほしい。人間の意識というものが10年や20年でそう簡単に変わるものだろうか。おそらくは50年単位、100年単位でわずかに変わるということはあるだろうが、学ぶ、働くというような基本的な価値に関して、そう急激な変